A CNET SITE CNET Japan

 ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「GREE」を運営するグリーの株式公開が承認された。市場関係者からは、低迷する新興市場の起爆剤として期待する声が高まっている。

 グリーは12月17日、東証マザーズに新規上場する予定。目論見書ベースの想定発行価格は3200円で、市場からの吸収金額はオーバーアロットメント(追加売り出し)分を含めて128億9600万円。想定発行価格で試算した上場時の時価総額は713億円で、東証マザーズ市場ではミクシィやテーマパーク運営のユーエスジェイに次ぐ3位にランクインする見通しだ。

 注目は圧倒的な業績成長率。2009年6月期業績は、売上高が前期実績比3.37倍の99億円、経常利益は同5.58倍の58億7000万円を計画する。今期計画の経常利益率は59.3%と、比較的利益率の高いと言われているインターネットサービスセクターの中でも非常に高い水準だ。

 また、経常利益額自体も、グリーの約2倍の会員数を抱えるミクシィの2009年3月期予想38億円を上回る数字。高利益率の背景は課金ビジネスを主力としていること。広告収入がほとんどを占めているミクシィと比較すれば、投資対象として魅力的に映る。

 現在の新規上場マーケットは、歴史的な水準まで売り込まれた日本株と同様に、異常事態に陥っている。10月27日にジャスダックへ上場した医薬品開発受託業者のリニカルから、11月11日に東証1部へ上場した不動産のヒューリックまで、7社連続で初値が公開価格を割り込んでいる。

 12月はグリーのほかにも9社が株式公開を予定しているが、新規上場マーケットは「グリー待ち」(準大手証券)の状態。どういった初値形成に進むかも注目されるが、上場後は新興市場を代表する銘柄のひとつとしての活躍も期待される。今後は、12月1日からスタートするブックビルディングへの注目度が高まっていきそうだ。