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 為替の円高と国際的な景気減速に多くの製造業企業が苦しむ中、ジャスダック上場のコネクターメーカー、第一精工の株価が堅調に推移している。2008年10月29日に865円の安値を付けて以降、戻り歩調に入り、現在も1300円近辺で取引されている。日本を代表する製造業銘柄が為替動向に左右される不安定な動きとなる中、堅調な動きが注目を集めている。

 第一精工は京都の精密金型メーカーとして発足した企業だが、精密プラスチック部品や半導体設備などに相次いで参入。そのひとつとして現在の主力であるコネクタにも進出した。高機能化とともに小型・軽量化が求められる通信、情報通信分野向けで活躍している。

 株価を支える最大の要因は業績面の好調。そのコネクタは携帯電話向けで約5割のシェアを握るほか、ノートPCでは実に9割を占めている。目下、2008年のヒット商品番付にも入った超小型のノートPC、ネットブック向けが飛躍的に増加。業績拡大をけん引している。

 2009年3月期の連結売上高は前期比5.5%増の460億円、経常利益は同6%増の48億円を計画する。しかし、ネットブック向けと無線LAN向けの好調により、9月中間期業績は期初計画を上回って通過。経常利益は従来予想21億8500万円に対し、29億3900万円となった。世界経済の先行きを考慮して通期計画は当初予想を据え置いているが、ネットブックの販売状況などを考慮すると、増額修正に進む可能性が高いとみられている。

 エレクトロニクス分野に次ぐウェイトを占める自動車向けの低迷が懸念されるが、コネクタの小型・軽量化技術でシェアを伸ばす第一精工への評価は高まる方向にある。株式市場は製造業系銘柄への警戒感が強いものの、逆に今後は最悪の事業環境の中で期初の業績計画を上回るペースで業績を伸ばしている企業としての希少価値も高まっていきそうだ。