2008年12月4日 12時12分
複眼
海の向こうで再び、米ヤフーをめぐる動きが活発化してきた。12月2日、ウォールストリートジャーナルの電子版が、AOLの前CEOであるミラー氏がヤフー買収に向けて資金調達に動いていると報じた。その額は300億ドル。米ヤフーはかつて、同じポータルサイト大手のグーグルとの買収交渉が破談していた。
このニュースを受けて日本のヤフー株は、12月3日の株式市場で急反発。米国ヤフーと日本のヤフーとの業務的な関連性はほとんどなく、業績面などへの影響は考えにくい。しかし、これまでM&A(企業の合併、買収)関連の話題に乏しかったインターネット関連企業に対する買収価値を認識させた効果は大きく、株価に対しては大きな刺激となっている。
12月3日の東京市場ではヤフーのほか、インターネットショッピングモール運営の楽天や、インターネット広告代理大手のセプテーニ・ホールディングスなども人気を集めた。
今回のニュースを受けたネット株人気の継続性については疑問が残るが、上記の銘柄のほか、ミクシィ、ぐるなびなども含め、ネット関連セクターには好業績銘柄が多い。再び為替市場が不安定な動きとなる中で、海外情勢などの影響を受けにくい内需株としてネット株に注目する向きが増えてきている。
株式市場には「棹尾(トウビ)の一振」という格言がある。1年の最後、12月に急上昇する相場展開を指す言葉だ。今年はヤフーや楽天、ミクシィを中核としたインターネット関連株が、その「棹尾の一振」の主役になるとの見方が強まっている。世界的な金融市場が混乱し、輸出企業の業績が悪化すればするほど、それらに対する抵抗力の強いインターネット関連株への魅力が、より際立っていく展開が期待できそうだ。
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