2008年11月21日 17時20分
永井美智子(編集部)
オウケイウェイヴとマイクロソフトは11月19日、Q&Aサイト「OKWave」および「MSN相談箱」において、動画や音声、画像を使って質問や回答ができる「マルチメディアQ&Aサービス」を開始した。
サービスの内容は11月11日に開催された「CNET Japan Innovation Conference 2008(CJIC 2008)」でマイクロソフト コンシューマー&オンラインマーケティング統括本部オンラインマーケティング本部 業務執行役員の浅川秀治氏が語ったとおり。犬のしつけの方法や巻き髪をセットするコツ、外国語の発音など、文章では書きにくいものも簡単に表現できる。
マルチメディアQ&Aサービスで、動画を使って質問を投稿した例。言うことを聞かなくて困っている飼い犬の様子を分かりやすく伝えられるというOKWaveは月間ユニークユーザー数が4100万人、質問数は類型1700万件という、国内最大のQ&Aサイトだ。マイクロソフトを含む約100社にQ&Aデータを提供しているほか、Q&Aシステムを約200社に納入している。OKWaveに寄せられた質問「今週妻が浮気します。」は書籍化、テレビドラマ化されるほどの人気となった。
オウケイウェイヴは3月に米Microsoftと資本提携している。今回のマルチメディアQ&Aサービスは、マイクロソフトのQ&Aサービスチームとオウケイウェイヴが話し合いを進める中で生まれた企画だという。ユーザーからの要望も多かったことから、導入を決めた。
オウケイウェイヴ代表取締役社長の兼元謙任氏は、「動画サービスはこれまで、ユーザーが投稿するということだけが先行していて、どういう動画が必要か、どういうときに上げればほかのユーザーにも役立つか、という点では『楽しい』ということに限定されていた」と兼元氏は動画サービスの現状を分析する。動画の使い方をエンターテインメント以外の分野にも広げようというのが、今回のサービスの意義の1つになる。
この時期にサービスを開始するということについては、「まずトランザクションがないと、マルチメディア機能があっても機能過多になる。その面では、インターネットで動画を利用することが一般化した現在がちょうどいいタイミングなのではないか」(兼元氏)とした。
パートナー関係を結ぶ上で、マイクロソフトがOKWaveを評価したポイントの1つが、サイトの管理体制の強固さだ。テキストに関しては自動チェックシステムを導入しているが、動画については1つずつ目視で確認するという。また、ユーザーからの通報や、「レフリー」と呼ばれるユーザー代表者による監視で対応する。
マイクロソフト浅川秀治氏(左)とオウケイウェイヴ兼元謙任氏(右)「現実の街と一緒で、信号やお巡りさんの数、配置位置などを整備することで、きちんとした環境が成り立つ。運営者がそういったことをきちんとすれば、知らない人同士でも安心して出会える場所になる」(兼元氏)
兼元氏が理想とするのは、あらゆる人が安心して、気軽に知らない人でもわからないことを訊きあい、教えあえる環境だ。マルチメディアへの対応はうまく伝えたいことを文章で表現できない人への敷居を下げたが、今後はPCの苦手な人でも利用しやすい環境を整える方針だ。
第一弾として、マルチメディアQ&Aサービスを携帯電話に対応する。すでに3キャリア対応のモバイルサイトは開設しており、近日中に動画などの投稿、閲覧ができるようにする。「写真や動画は携帯電話からのほうが投稿しやすい」(兼元氏)
さらに、メールやFAX、音声通話からでも質問ができるようにする。「できるだけいろんな人が助け合ってほしいので、窓口は広いほうがいい。よりバリアフリーにしたい」(兼元氏)
また、外国語への対応も進めていく。現在、OKWaveには英語版と中国語版があり、2010年には「10言語、100カ国で利用できるようにする」(兼元氏)という。自動翻訳機能を導入して、「海外旅行に行く人が事前に質問を自分の国の言葉で書き込めば、自動翻訳されて現地の人に質問が届き、それに答えてもらえるようになったらいい」(兼元氏)
一方のマイクロソフトは、自社の検索サービス「Live Search」と、オウケイウェイヴからコンテンツ提供を受けているMSN相談箱を連携させることで、ユーザーが求めている情報にすばやくたどり着けるようにする方針だ。19日からは、MSN相談箱内で検索をすると、Q&A一覧の下にLive Searchでの検索結果も表示されるようにした。さらに今後は、Live Searchで検索した場合に、MSN相談箱のQ&Aも紹介するようにしていくという。
「検索はまだまだ発展しなくてはならない。現在のテキスト検索では、キーワードを選び間違えると欲しい情報を見つけられない。そこを補完するのがQ&Aサービスだ。自分の知りたいことを答えてもらえるという点で、最高にパーソナライズ化された次世代の検索サービスだ」(浅川氏)
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