2008年9月12日 21時46分
岩本有平(編集部)
情報基盤開発は9月12日、Microsoft Wordで作成した帳票やアンケート用紙をその場で自動集計できる「AltPaper Ondemand(アルトペーパーオンデマンド)」のレンタルサービスを開始した。
同社が提供する「AltPaper」は情報基盤開発が開発したアンケート用紙の自動集計サービス。利用にはまず、同社が提供するWord用プラグインを使用し、Wordでアンケート用紙を作成する。あとは同社のクライアントソフトをインストールしたPCで改修したアンケート用紙を回収するだけだ。専用のハードウェアを必要とせず、一般的なスキャナでデータの取り込みが可能だ。
アンケートはWordで自由に作成した後、同社のプラグインを使って設問や選択肢を指定するだけで簡単に作成できる
クライアントソフトは画像化したデータを同社サーバに送信し、サーバ内でデータを解析する。アンケートのデータ量にもよるが1枚数秒以内にデータを解析し、100枚程度のアンケートであれば10分程度での集計が可能だという。さらに集計が完了したデータはクライアントソフト上からExcelおよびPowerPointのファイルとして生成できる。
作成したアンケート用紙。プリント用の普通紙を使用しているが、用紙がカラーでも認識可能だという今回、提供する「AltPaper Ondemand」は集計用のスキャナやワークステーションなどシステム一式をレンタル利用できるサービスとなる。
展示会や株主総会などをはじめとした、大人数の集まる会場でアンケートなどを回収。その場で結果を集計し、グラフ出力の上、プロジェクターを使って参加者にその場で結果をフィードバックするといった利用を想定する。
価格は以下のとおり。
情報基盤開発は2004年の設立。当初東京大学の博士課程に在籍していた代表取締役社長の鎌田長明氏は橋など建築物のメンテナンスシステムを開発していた。同システムはJR東西など大手鉄道会社で採用されたが、当時最大の課題となったのは「システムへのデータ入力」だった。
橋のメンテナンスのためには、当然足場の悪い環境で作業することも多い。鎌田氏らのシステムでは当初、PDAからのデータ入力が可能だったが、そのような環境ではPDAを壊してしまうケースも少なくなく、結局現場ではデータを紙で記録することになったのだという。
そこで、「マークシートのように特殊な紙・印刷を必要とせず、誰もが利用できる製品を作ろう」と考えたのがAltPaper開発のきっかけ。2007年にはIPAの未踏ソフトウェア創造事業にも選定され、ソフト開発をすすめていった。製品として提供を開始したのは2008年1月から。現在では韓国など海外からも引き合いがあるという。
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