2008年9月8日 14時56分
原田和英(アルカーナ)
9月5日、paperboy&co.のマダメ企画が、秘密結社を作ることができるサービス「ヒミツク」をリリースした。
秘密結社という名称を聞くと怪しげなイメージがあるが、いわばコミュニティを作成できるサービスのようなものだ。自分がテーマとしたい「結社・同盟」を作成し、ほかの参加メンバーを募る。9月8日時点では、同社の「hetemlレンタルサーバ」を使っている人のための「ヘテムル同盟」や歴史が好きな人の結社「歴史好き同盟」など35個の結社が作成されている。
ヒミツクのトップページ。どこかで見たことのあるような戦闘員のイラストが…。
同盟(コミュニティ)内では、デザインやロゴの設定のほか、ミニブログライクに簡単なコミュニケーションを図ることが可能。また参加メンバーやロゴをサイトやブログに貼り付けることができる。
また、「オキテ」という名称で同盟内のルールを決めることが可能。たとえば猫好きな人のための「ニャンニャン同盟」では、「ニャンコに嫌われるようなことはするべからず、過度なパパラッチはするべからず、語尾に必ず『ニャン』をつけて話す必要はなし」などのオキテが設定されている。
このサービスでユニークなのは、機能面では一般的なコミュニティサイトと同様ではあるものの、「秘密結社」というコンセプトを全面に打ち出している点だろう。そのため、一般的なコミュニティとは異色の雰囲気を醸し出している。
また、「ヒーローは、世間的に『いけない!あぶない!』と言われている秘密結社を発見すると破壊してしまいます」という説明で、運営者側が公序良俗に問題のある「同盟」を削除する可能性があることを説明している。このように「秘密結社」というコンセプトはサイトの細部にまで行き届いている。
今後の展開はまだ読めないが、ロゴの貼り付けなどを推奨している点を考えると各ブログやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などへの埋め込みが大きな導線となるのではないだろうか。また、「秘密結社は自分の属性を表すタグのようなものです」と説明されている点を考えると、このサービスは、SNSにおけるコミュニティのような役割を、全ネット上に公開するものだと考えられる。
SNSでは「A型」「1977年生まれ」「京都好き」「ipod好き」といった自分の属性や趣味、嗜好を表すためのコミュニティが多くのユーザーを集めている。その中で活発にコミュニケーションが取られていなかったとしても、そのコミュニティが自分の属性を表す存在である以上、それで役割を果たしている。
それを踏まえ、この「ヒミツク」はウェブ上にそのようなコミュニティが持つ属性情報の表示を可能とさせるサービスを視野に入れているのかもしれない。
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