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 世界中で多くの利用者を集めるミニブログサービス「Twitter」。140文字以内の簡単なコメントを書き込み、共有するというシンプルなサービスで、日本人を含め世界中で多くのユーザーを集めている。「TwitDir」によると、現在200万人ほどの利用者がいるようだ。

 しかしながら、利用者の増加にシステムが追いついていないため、Twitterがダウンすることも珍しくない。特に昨今では、その落ち具合が甚だしく、多くの鬱憤がブログ界で散見できる。

 たとえば日本のブロガー界での動きを見てみよう。時事通信社編集委員の湯川鶴章氏は「twitterからTimelogに乗り換えました」というブログ記事の中で、Twitterから、ファインアークが提供する国産ミニブログ「Timelog」に乗り換えたことを表明している。

 またプログラマーのYappo氏もブログで「Twitterはもう終わった、wassrやってなくて良いのは幼稚園児までだよね」という記事においてAPIの制限に不満の提示と共に、モバイルファクトリーが提供するミニブログ「Wassr(ワッサー)」への乗り換えを提案している。

 また、海外の著名ブログTechCrunchでは「Twitter、会話機能に急ブレーキ―FriendFeedに大量乗り換え発生中」という記事で、ユーザーがフィード共有サービス「FriendFeed」に乗り換えているという点を指摘している。

 このように、一部ではTwitter離れが進んでいるが「それでもTwitterを使い続ける」という人も少なくない。なぜなら「twitterはどれだけ友人と繋がっているか」という点が利用価値と関係しているため、自分だけが乗り換えても価値は低いのだ。

 そこで、Twitterを引き続き使いたいという人のための「twitabit」というサービスがある。これは、Twitterがダウンしている時にコメントを投稿しておけば、復旧した時に投稿しておいてくれるというもの。他にもTwitterがダウンしているかどうかだけを調べるためのサービス「Is Twitter Down ?」というクールなサイトもあるので参考まで。

 このTwitterの騒動を見るにつけ、国内大手ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「mixi」の初期を思い出す。2004年前半あたりのmixiは、現在のTwitterのようにユーザーの増加に対しシステムが追いついていない状況だった。その結果、急にサイトが重くなることがあったほか、まれにダウンするという出来事が発生していた。今はそのような現象はほとんど起こっておらず、当時としても、ユーザーがそう離れることもなかったようだ。

 このような現象は急速にユーザーを増やすソーシャルメディアではよく見られる現象で、大手SNSの「FriendSter」も初期はその問題に頭を悩ませていた(なお、その結果、インフラのてこ入れに力を注ぐあまりに機能面の強化が行われず、新機能を投入するMySpaceにユーザー数を抜かれたという説がある)。現在はFacebookでも付加によってサービスが重くなるというケースも起きている。

 今後、Twitterはこのまま問題を抱えながらも利用者を増やすのか、あるいはユーザーが他のサービスに乗り換えられるのかはまだまだ様子を見ないとわからない。しかし、乗り換え先としてのこのようなTwitterに類似したサービス、あるいはTwitterが生み出した「マイクロブログ」のような理念を持つサービスは日本でも数多く誕生している。

 7月3日には、ブックオフオンライン取締役やウノウアドバイザーなどをつとめる河野武氏が企画した「crossreview(クロスレビュー)」というサービスが誕生した。これは商品レビューのコミュニケーションプラットフォームで、100文字以内で物や本などのレビューを投稿。Twitterのようなフロー形式のインターフェースで友人などのレビューを見ることができる。

 また、7月4日には、コモンズ・メディアからは「コモンズ・マーカー」というソーシャルアノテーションサービスが登場している。

 このような動きを見る限り、今後、Twitterの動向がどうであれ、同サービスが生み出した「シンプルに情報を共有する」というトレンドはますます盛り上がっていきそうだ。