2008年5月9日 10時32分
永井美智子(編集部)、鳴海淳義(編集部)
ヤフーとニワンゴは5月9日、Yahoo! JAPANの各種サービスと、ニワンゴが運営する動画コミュニティサイト「ニコニコ動画(SP1)」の事業で協業することを発表した。
今回の協業により両社は、特に「動画」や「ID連携」を軸とした新サービスの開発に取り組む。ヤフーの「Yahoo!オークション」「Yahoo!ショッピング」などのサービスとニコニコ動画を組み合わせ、双方の強みを生かしたサービスを提供していくという。
5月9日より開始するコンテンツ、サービスは以下の通り。
特に動画検索については、ニワンゴとして初めて検索インデックスを他社にフィード提供する。これにより、ニコニコ動画に投稿されて間もない動画であっても、Yahoo! JAPANの動画検索で探せるようになる。ニワンゴでは今後、他社にも検索インデックスを提供していく考えだ。ただし、システム負荷の面から一般公開については慎重な考えだ。
今後は、ニコニコ動画とYahoo!オークションの連携、Yahoo!ブログへのニコニコ外部プレーヤー機能提供、Yahoo! JAPAN IDでのニコニコ動画ログイン、ニコニコ動画の有料会員支払い手段としてのYahoo!ウォレットの導入、ニコニコ動画へのオーバーチュア検索連動型広告表示なども予定している。
Yahoo!オークションとの連携については、具体的な時期は未定。Yahoo!オークションのAPIをニコニコ動画が活用する形となる。ユーザーが自分の出品物を動画で紹介し、その商品へのリンクを掲載するといったことを想定しているという。
Yahoo! JAPAN IDでニコニコ動画にログインできるようになる
ニコニコ動画の検索画面には、オーバーチュアの検索連動型広告を表示する今回の提携について、ヤフー取締役COOの喜多埜裕明氏は、「ニコニコ動画の魅力は、ほかのインターネットサービスと比べて圧倒的に滞在時間が長いこと」とした上で、「2007年夏に、こちらから話を持ちかけた」と経緯を明らかにした。
「良いサービスはどんどん組ませていただきたい。Yahoo! JAPANから(パートナーのサイトに)行くだけでなく、Yahoo! IDやYahoo!ウォレットのような我々の資産をパートナーに使ってもらうことで、ビジネス化したり、ユーザーに利便性を提供できればいい」(喜多埜氏)
二ワンゴは親会社のドワンゴも含めて、ヤフーとの初めての提携となる。「話をいただいた昨年7月時点では、会員数も200万人程度で、現在のように著作権者と話ができるような状況でもなかった。そのようなタイミングで話をもらったことに驚いた。しっかりと時間かけてやってきたので、経緯面から見ても今回の提携には強い思いを持っている」とドワンゴ代表取締役社長の小林宏氏は話した。
今回の提携により、ニワンゴでは、アフィリエイト広告「ニコニコ市場」のラインアップ拡充や検索連動型広告の導入ができ、売り上げ増が見込める。また、Yahoo! JAPANからの流入で新規会員の獲得につながると見ている。一方、ヤフーはニコニコ市場からの売り上げ増や、Yahoo! ID等自社サービスの利用者増を見込んでいる。
今回明らかにした提携内容以外にも、さまざまな連携を検討しているようだ。バナー等の広告面での連携についても「我々は広告ビジネスのノウハウがなく、どう広げていいか分からない部分もある。ぜひお願いできればと思っている」(小林氏)と意欲を見せた。
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