2007年12月19日 13時00分
永井美智子(編集部)
芸者東京エンターテインメントは12月19日、携帯電話向けゲーム「それは無理だよ!オオスガさん」を一般公開する。Flash 1.1対応機種であればプレイ可能で、料金は無料だ。
それは無理だよ!オオスガさんは、携帯電話のカメラ機能などを活用して与えられたミッションをクリアしていくゲーム。プレーヤーは「オオスガさん」というキャラクターと同居するという設定で、「ミッション」と呼ばれるゲームをクリアすると、得点に応じてオオスガさんが成長したり、武器などのアイテムを持ったりするようになる。
ミッション画面ミッションはいくつかの中からプレーヤーが選べる。「イラストの吹き出しに合う言葉を考えろ」「彼氏募集中のかわいい子を撮れ」といった指令があり、書き込んだコメントや撮影した写真の面白さなどに応じて点数が与えられる仕組みだ。
ここには芸者東京エンターテインメントが開発した画像認識技術や言語解析技術が使われている。芸者東京エンターテインメントが設定した写真に近いものやキーワードが入っているものほど点数が高くなる。
ただし、採点には人間による評価も加える。仕組みは簡単で、プレーヤーから寄せられた回答を芸者東京エンターテインメントの社員が閲覧して、面白いものには高評価を与えたり、コメントを返したりするというもの。コンピュータによる処理と人間による判断を組み合わせることで、ゲームの面白さを演出する。
たとえばプレーヤーが流行語をコメントに書き込んでも、辞書データベースにその言葉が登録されていないとコンピュータは理解できない。しかし人間であればその意図を理解して、より面白いコメントが返せるという具合だ。
「すべてを人がやっていたら運営の手が回らない。でも、(すべてコンピュータが処理する)無機質なものではつまらない。両者が融合したら面白いのではないかと考えた」と芸者東京エンターテインメント代表取締役社長の田中泰生氏は話す。
将来的にはプレーヤーの中からゲームマスターを選び、採点などを委託することも検討しているとのことだ。
「みんなの記録」の画面プレーヤーがゲームで回答したコメントや写真などは「みんなの記録」というページで誰でも見ることができる。それに対するコメントを付けることもできるようになっており、人気のある回答をしたプレーヤーにはオオスガさん用のアイテムが付与されるという。
それは無理だよ!オオスガさんは、「むっちゃカジュアルなMMORPG(大人数参加型ロールプレイングゲーム)」(田中氏)という位置付け。「壮大な世界をゲームの中につくるより、現実世界を使ったほうが賢いと思った」といい、今後は位置情報などの活用も考えているという。
プレーヤーに飽きられないための工夫として、ミニブログ機能も備えた。Twitterのように、オオスガさんが「いま何してる?」とプレーヤーに対して尋ねてくる。それに答えると、さらにオオスガさんが返事をしたり、踊ったりするようにして、プレーヤーの書き込みを促す仕掛けだ。
オオスガさんと会話する形のミニブログ「Twitterの欠点はソーシャルな人――人に話しかけたりするのが好きな人じゃないと面白くないところにある。オオスガさんと会話することで、育てていく感覚を楽しめる」(田中氏)
TwitterのFollow、Followerにあたる友だち制度も導入した。「先輩」「後輩」という呼称とし、相手の許可を得なくても友だちとして登録し、その人の書き込みを読めるようにしている。
「プレーヤーが100人いたとして、真剣にゲームを遊ぶ人は1人くらい。それを見てはやし立てる人が9人、ひまつぶしにそれらの様子を見ている人が90人だと思う。ゲームを遊びたい1人以外の99人には、コミュニティ機能で楽しんでもらえばいい」(田中氏)
利用料金は無料。広告収入で運営費を賄う考えで、ゲームのミッションと広告主の商品を組みあわせるといったタイアップ広告を考えているという。
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