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 「無限の可能性を持つベンチャー企業を生み出す場」という意味を込めたイベント「Infinity Ventures Summit(IVS) 2007 Fall」。

 初日となる11月21日、最後のセッションには宮崎県知事である東国原英夫氏が登壇。New Industry Leaders Summit(NILS)の頃から宮崎を開催地の1つに選んでいることに感謝するとともに、新しい宮崎を作るために邁進してきた自身のベンチャー精神を披露。IT関連企業の誘致策の1つとして六本木ヒルズに対抗した「宮崎ヒルズ」の建設に意欲的であることを改めて公言した。

 世界と勝負できる日本に変わるためには--。約300人のIT関連ベンチャー企業経営者・経営幹部を前に、東国原知事が語り始めた。

知らない人間だからこそできることがある

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 まず、芸能界から全く別世界の行政の仕事にたずさわり、「住む世界が違う」行政特有のしきたりに戸惑い、周囲に的外れとも思われるさまざまな言動を取ってきてしまった苦労話を紹介。奇怪な失敗談を数点挙げ、会場を笑いに包んだ。

 ただ一方で、行政の世界を知らない人間だからこそできることもあると指摘。官僚出身者では当然のしきたりと考えて変革の必要性すら感じずにいることでも、それをおかしいと感じ、別世界からの人間だからこそ変革に取り組めることも多数あるとした。

 例えば、いくつかの県で問題になった「裏金問題」を就任当初からその可能性を指摘してあぶり出しに寄与したことや、知事の公用車などが不必要として、ネット競売で売却して県の財源に当てたことなどを挙げた。周知の通り、自身を広告塔にしてマンゴーなど農畜産物の知名度を全国的に高めたことにも触れた。

 既存の常識を覆して新しい宮崎を作ろうとしている自身の姿を、同じく国内に新しい商流をもたらそうと挑戦している会場のベンチャー経営者たちに重ねつつ、続けて宮崎が企業誘致に積極的であることを訴求した。

画像の説明 会場の風景

宮崎は東京ミッドタウンよりもヒット商品

 「六本木ヒルズに対抗して宮崎ヒルズを作ることをマニュフェストに掲げている。周囲にはできるわけがないと笑われたが、宮崎がITの最先端になってもいいのではないか。仕事に疲れたらキレイな自然があるし、マンゴーも地鶏もある」

 地域格差で雇用の創出に遅れている地方が疲弊し、格差社会を生んでいる現状にも触れ、「4年間で100社の企業誘致、1万人の雇用創出を約束している。皆さんに引っ張っていただいて宮崎が変われば、日本も変わる。これから日本は、海外とも勝負をしていかなければならない」と訴えた。

画像の説明 宮崎県知事である東国原英夫氏

 さらに、New Industry Leaders Summit(NILS)の頃から通算4回目となる宮崎での経営者カンファレンスを振り返り、「宮崎は最近変わったと思いませんか?」と呼びかけた。「無から有を生み出す発想」で県庁を観光スポットとしてそこに訪れる観光客が22万人を突破したことなどを指摘し、重ねて今後の宮崎の発展の可能性に自信を見せた。

 最後に、年間ヒット商品の格付けなどを発表する『日経トレンディ』で宮崎が5位に選ばれたことを挙げ、「ちなみに東京ミッドタウンは15位。こんな最先端の宮崎とコラボして、一緒に歴史的な転換点の目撃者にならないか」として話を締めくくった。

 講演後、CNET Japanが東国原知事に企業誘致策について改めてコメントを求めたところ、「宮崎ヒルズは作ります。ほかにも具体的で細かい誘致策が多数ありますので、後ほどご紹介させていただきます」と語った。

画像の説明 講演後は会場のベンチャー経営者・経営幹部たちが東国原知事の周りに殺到した