2007年10月1日 14時41分
文:Martin LaMonica(CNET News.com)
翻訳校正:編集部
Adobeは米国時間10月1日、従業員11人のVirtual Ubiquityを買収したことを発表する計画だ。同社はウェブベースのワープロアプリケーション「Buzzword」を無料で提供するベンチャー企業で、買収金額は公開されていない。
これにより、Adobeはコラボレーションソフトウェアサービスを拡大する。また、Microsoft、さらにはGoogleなどウェブアプリケーションをホスティングする他社との競争を強化することになる。
Adobeはまた、「Share」という開発コード名のサービスも発表する計画だ。このサービスは、他のユーザーを招待してAdobeで保存されているドキュメントを閲覧できるサービスで、ユーザーはドキュメントをウェブページ内に組み込むこともできる。このサービスはまだテスト段階で、1Gバイトのストレージを無料で提供する予定。
Adobeの幹部は、シカゴで10月1日に開幕する開発者およびデザイナー向けカンファレンス「Max 2007」にて、これらの取り組みについて説明する予定だ。
一方、Microsoftも10月1日に、ドキュメントコラボレーションサービス「Office Live Workspace」の詳細を明らかにする計画だ。同サービスは、Officeドキュメントをオンラインで閲覧、共有、保存できる無料のツールである。
AdobeはMax 2007で、デスクトップビデオプレーヤー「Adobe Media Player」のベータ版もリリースする計画だ。現在、CBS、PBS、Yahooなどが同プレーヤーを利用して広告付きのマルチメディアコンテンツを配信している。バージョン1.0は、2008年前半にリリースの予定。
これらのアプリケーションは「Adobe Flash Player」とウェブアプリケーションをオフラインで動かす「Adobe Integrated Runtime」(AIR)をベースとしており、プログラムは開発ツール「Flex」で作成されている。
Adobeでマーケティングおよび製品マネジメント担当ディレクターを務めるErik Larson氏は、Adobeの戦略は自社開発プラットフォーム上にコラボレーション製品やサービスを集めることにある、と説明する。Buzzwordは、既存オンラインサービスの「Adobe Connect」「Create Adobe PDF」を補完するものになるという。
「われわれのフォーカスは、さまざまなドキュメントでドキュメントコラボレーションを実現することだ」とLarson氏は言う。「Adobeプラットフォームでさまざまなことができる。まだ達成されていないことがある」(Larson氏)
Larson氏によると、Adobeのフォーカスは、「忠実度の高い」ドキュメント、つまり画面に表示された通りにプリントアウトされるドキュメントをオンラインでコラボレーションすることにあるという。
Adobeでは、これらのアプリケーションを有償プレミアムサービスを利用する企業ユーザーに無料で提供する計画だ。
Virtual Ubiquityの最高経営責任者(CEO)であるRick Treitman氏は、Adobeの開発技術は他のプログラミング手法より優れていることから、Adobe技術を採用することにした、と述べている。Adobeは2006年、FlashとAIRベースのアプリケーションを促進するためのベンチャー投資の一部として、Virtual Ubiquityに投資していた。
Buzzwordが他のオンラインワープロと異なる点はページ付けにある。ユーザーはドキュメントを編集する際に、そのドキュメントが印刷されるとどの様に表示されるのかを正確に把握できる。また、画像の組み込み、変更追跡、ファイル管理などの機能もある。
「FlexとFlashがわれわれの方向性だ。これらがパワフルな仮想マシンになりうるということは、まだ認識されていない」とTreitman氏は述べた。
Adobe幹部らは1日、Maxカンファレンスの基調講演で、FlashやAIR用のそのほかのリッチインターネットアプリケーションを披露する見通しである。
そのうちの1つがCommuniGate Systemsが提供する電子メールアプリケーション「Pronto」のAIRバーションである。同社はAIR 1.0がリリースされる2008年4月に同製品をリリースする計画だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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