2007年9月21日 20時20分
瀬井裕子(編集部)
京都大学情報学研究科の稲垣耕作准教授は、AIセンチュリーと共同で、思考をまとめて新しい発想を生み出すための支援ソフトを発売した。カード式発想支援方法をPC画面で実現したもの。P2P方式で他の利用者と共有する機能なども提供し、より良いアイデアに導けるようにした。
アイデア革命は、検索エンジンを利用して発想の補足をしながら、思考をまとめる支援をするソフト。利用者は、まず最初に思考を深めたい事柄にをキーワードとして入力。検索結果には、意味のつながりのある言葉が表示され、それら1つ1つの項目をカード型で表示し、ハイパーリンクを利用して情報を整理していく。
KJ法や京大式カードなどで有名になった、カード式の発想支援の特徴をソフトウェアの機能として実現した。
カードの項目や、カード間をつなぐループの記述を章や節の表題とし、コメントを本文としてレポート形式に自動整形。それをクリックするだけでワープロソフトに引き渡すことができる。
UXGA(1600×1200画素)程度の画面で最大100枚程度のカードを扱える。今後は画面の拡大に伴って、さらに多くの数のカードを扱えるという。
まとめた情報は、ピア・ツー・ピアー(P2P)方式を利用して、サーバを経由せずに通信しあい、ハイパーマップの共有やチャットを行える機能も提供している。
現在、発想支援法ではイギリスで提唱された「マインドマップ」が日本でも広まっている。マインドマップは樹状図で考えをまとめていくため、配置の自由さがあるKJ法の方が「表現力は格段に高く、その一方でKJ法を実現するソフトウェアの開発は難しくなった」(稲垣氏)という。
同社では、社会貢献の一環として、アイデア革命を全国の小中学校、民族学校の計100校に50本セットを贈呈するという。

「学力低下」をキーワードとして、教育上の優れた方策を考えたマインドマップ。下は拡大図。所要20分以内程度で「WikiSchool」という造語にたどりついたという。
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