島田昇(編集部)
セプテーニ・ホールディングスは4月10日付で、SEO(検索エンジン最適化)サービスで業界2位のパワーテクノロジーの株式を15.8%取得し、持分法適用関連会社にした。これにより、セプテーニHグループが手がけるSEO事業の規模は、業界首位のフルスピードに次ぐ規模となった。
パワーテクノロジーの筆頭株主はこれまで、同社株式を29.9%保有する創業者で会長の中島正三氏だった。今回、中島氏の保有株のうち52.8%の株を取得したことにより、セプテーニHが新たに筆頭株主となった。中島氏は14.1%の株式を保有する第3位の大株主となった。また、セプテーニHの連結子会社でセプテーニ・アライアンス・ファンドはすでに7%の株式を保有する大株主。
セプテーニHは今回の株式の取得金額を明らかにしていないが、数億円規模と見られる。
パワーテクノロジーの2008年3月期は、売上高8億2700万円、経常利益3億1500万円となる見通し。セプテーニHはパワーテクノロジーを持分法適用関連会社に加えることで、セプテーニHグループのSEO事業は単純計算で年間12〜3億円の売り上げ規模となる。セプテーニHとしては一気に業界2位の規模となり、パワーテクノロジーとしては年間16〜7億円程度で業界首位のフルスピードとの距離を縮めることにつながる。
SEOは一般的に粗利率が7割前後で、利益率が高い集客支援サービス。セプテーニHは今回の件について「SEOは今後の成長市場で、同事業の強化は収益力の向上にもつながる」(IR担当)とコメントしている。
一方、パワーテクノロジーは「これにより株式公開がしやすくなる。今期(2009年3月期)は利益倍増を目指し、2009年秋をメドに株式公開する計画」(中島氏)としている。また、経営陣変更の可能性については「現体制のまま。今のチームで新規事業展開や既存事業拡大のスピードをさらに加速させる」とした。
設立から通期で黒字が続く創業者が大量に保有株を手放すのは珍しいが、複数のネット業界関係者は「未上場で利益を出しているベンチャーの大株主が株式売却による現金化と継続保有を半々に分けることは、上場後にどれだけの値が付くか分からない2008年の市場環境を考えれば理解できる決断」と話していた。
オークファンは、国内・海外オークションサイトに掲載された商品の総合的な相場検索サービスを展開する国内唯一のベンチャー企業だ。
同社社長の武永修一氏は、2007年6月までEコマースをメーンとするデファクトスタンダードの創業社長だったが、オークファンの新設分割に伴い、社長の座を主要株主でもあるネットプライスドットコム社長の佐藤輝英氏に譲り、オークファン社長に就任した。武永社長に、オークファン設立の経緯や今後の展開などについて聞いた。
2001年あたり、私が個人事業主だった頃に、オークションで出品する時に利用していた「オークション統計ページ(仮)」という有名なサイトがあったのですよ。そのサイトは、ある方が開発・運営していたのですが、非常に利用者が増えていました。当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったIT業界の数々の企業が、そのサイトを買収したがっていると話も聞いていました。
しかし運営者は非常に優秀で人柄も素晴らしい方だったので、「条件面の話ではなく、このサイトをうまく育てられますか」いう思いで取り合っていなかったそうです。そのときちょうど私たちが相談に行き、「我々なら育てられます。なぜならこのサイトを利用してきたユーザーだからです。このサイトをさらに伸ばすことに、誰にも負けない熱意があります。安心して任せてください」と申し込んだのです。
そうしたら、その方は気に入ってくれまして、「では、あなたたちにお譲りしましょう。頑張ってください。僕は今、ゲーム系の新規事業の立ち上げを一人でやっていて忙しいので」とおっしゃり、サイトを譲渡してくれたのです。それが現在の「オークファン」の始まりです。そのとき、その方が一人で準備していた新規事業が実は、「モバゲータウン」だったのですよ。(編集部注:「モバゲータウン」の正式オープンは2006年2月7日)
「Yahoo!オークション」(ヤフオク)、「モバオク」(auオークション)、「楽天オークション」、「ビッダーズ」などの国内主要オークションサイトをはじめ、「アマゾン」(Amazon.co.jp)、「楽天市場」、「Yahoo!ショッピング」の商品を検索できます。また、米国最大手のオークションサイト「eBay」(イーベイ)と今後は「sekaimon」(セカイモン)の商品検索も可能です。
単に検索するだけではなく、出品商品の一括比較や、過去に落札された商品の相場検索もできるのです。社内に保有するデータベースは約3億件(流通総額2兆円)を超えており、他に類を見ない事業モデルといえます。
オークションで商品を出品したいユーザー様は、「オークファン」で同じような商品が過去にいくらくらいで落札さていたのかという相場をチェックできるので、そのデータを参考にして出品すれば、利益額や落札率をアップできるわけです。また、各オークションのカテゴリごとの出品数推移や平均落札額などのデータ閲覧も可能ですし、仕入れ前の価格調査や統計の作成もできます。
ネットで商品を購入したいユーザー様は、「オークファン」で国内外合計13サイトのオークションサイトやショッピングサイトの商品を、一括で比較できますので、安い商品を探せます。また、次に自分がネットでも実店舗でも欲しい商品を見つけた時、いくらまでなら相場より安いかが分かります。
さらに「オークファン」では、ネットオークション関連の便利ツールを多数ご提供しています。
また、近々本格リリースを予定している有料会員向けサービスによって、より詳細なデータや高度な出品ツールや検索ツールを提供していく予定です。
Emi KAMINO
スイスのジュネーブを拠点に、世界中の大企業約1000社の指導者や知識人、ジャーナリストらが参加する非営利財団「世界経済フォーラム(WEF)」が現地時間4月9日、世界各国・地域のIT分野の競争力を比較した国際ランキング「2007-2008年世界ITレポート」を発表した。
報告書によると、前年に引き続き1位はデンマーク。2位スウェーデン(前年2位)に続いて、3位は前年5位のスイスがランクインした。
一方、日本は19位で前年の14位から大きく後退。アジア太平洋地域では、9位に前年19位の韓国がランクインし、日本を大きく逆転した。そのほか、香港(11位)、オーストラリア(14位)、台湾(17位)が、日本の上位に位置づけられた。
全体的には、上位2位を占めたデンマーク、スウェーデンのほか、6位フィンランド、7位オランダ、8位アイスランド、10位ノルウェーと北欧諸国が揃ってランクインし、IT国際競争力の高さを今回も見せ付ける結果となった。一方、米国は前年7位から4位にランクアップしている。
文:Matt Asay(CNET News.com)
翻訳校正:編集部
時間の問題だ。The New York Timesの報道によると、世界的な景気の停滞にこれまで大部分において無縁だったシリコンバレーにも緊張が押し寄せているという。住宅の価格が急落しているのではないし、大量解雇でもない。ベンチャー企業にとって抜け出すチャンスが枯渇しつつあるというのだ。
2008年に入ってから最初の3カ月間で、ベンチャーキャピタルの支援を受けて株式公開した企業はたったの5社だった。2007年第4四半期には31社が株式公開しており、5社という数はドットコムバブル崩壊後とほぼ同じレベルとなる。
大手企業によるベンチャー企業の買収件数も減っている。第1四半期の買収件数はわずか56社であり、第4四半期の83社から減少した。
こうした選択肢が少なくなっていることから考えると、投資家は新規企業の立ち上げにではなく、既存企業を成長(あるいは救出)するために資金と時間を投資しているに違いない。
オープンソースへの投資はいつも高い水準にあるが、甘い考えはやめよう。オープンソース企業は景気が下向いたときでも育つ傾向が強いが、これらの企業に投資している投資家は出口を求めている。
おそらくこれは、オープンソース企業は時間をかけて自社の事業を成長させる必要があるということを意味しているのだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
電通テックとジェイマジックは4月10日、携帯電話向け画像認識プロモーションシステム「スグモ」を共同で開発し、4月よりサービスを開始すると発表した。
スグモは、ジェイマジックが開発した携帯電話向けの画像認識・検索技術「SAYL(セイル)」をベースに、キャンペーン実施・運営機能や情報管理機能などを付加したプラットフォームだ。
標準機能として、キャンペーンの応募受付と同時に抽選を実施する「インスタントウィン機能」や着信メロディや待ち受け画像などを景品として配布する「デジタルコンテンツ配信機能」のほか、応募回数に応じたポイントを応募者ごとに蓄積する「応募ポイント蓄積機能」や「デジタルクーポン配布機能」を提供する。また、管理機能として、応募者の情報管理やアクセス状況の解析、対象画像のデータベースへの登録や設定が可能だ。
両社はスグモの活用により、「カメラ付き携帯電話で撮影した画像をメールで送信して、クーポンやポイントなど特典が取得できる」というようなキャンペーンの実施環境を短期間で構築できるとしている。