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 佐俣恐るべし──。

 第一線で活躍するベンチャーキャピタリスト(VC)さえ唸らせる自称「VCオタク」の大学生、佐俣アンリ氏などが、“実のある学生起業”の支援を目指したビジネスプランコンテストを3月10〜12日、京都市内で開催する。

画像の説明 「昨日もあるVCの自宅に泊まってしまいました」と笑う慶応義塾大学経済学部4年生の佐俣アンリ氏

 それは単にビジネスプランを発表してその優劣を競うというものではなく、実際にその場で発表されたアイデアを、現実感のある事業として成立させてしまおうというコンセプトのものだ。参加者はプロの助言などを聞きながら、2泊3日の合宿で徹底的にアイデアを練り上げ、ビジネスとして成り立つ商品・サービス化を目指す。

 佐俣氏がこのようなビジネスコンテストを開催しようと考えたのは、いたるところで開催されるビジネスプランコンテストへの問題提起と、「なぜ、あと一歩のところで学生は起業できないでいるのか」(佐俣氏)との疑問が根底にある。

 佐俣氏によると、今の学生たちは起業したいとの欲求が高まっている一方で、世間で思われているほど、現実の行動、つまり起業できないでいるという。実際、東京を中心に各地で開催されるビジネスプランコンテストには、毎回、大勢の学生が集まる。しかし、コンテストはコンテストで終わってしまい、「学生のビジコンにおける優勝プランが実現するのは10%弱と非常に少ない」(同)。

 その要因として考えられるのは、コンテストに発表するためにビジネスプランが考えられがちになっていることがある。本来、ビジネスプランは事業化が実現してはじめて、価値を生み出すもの。それが、目的であるはずの事業化に向けたプランと、その手段であるはずのコンテストそれぞれの趣旨が入れ替わり、本末転倒なことになっていると、佐俣氏は考えているのだ。その背景には、人材不足に悩む企業が「優秀な学生を確保したい」との思惑でビジネスプランコンテストを開催、支援しがちという背景もある。

 こうした状況を改め、学生が考えるビジネスプランを本来あるべき方向性へと持っていき、その支援を本格的に行いたいとの思いが、今回のビジネスプランコンテスト「 SEEKS 」を企画するきっかけとなった。

 SEEKSでは学生が参加しやすくするため、参加料3000円で宿泊費、交通費のすべてを佐俣氏らSEEKS実行委員会が負担する。金銭面の負担は10社程度の企業による協賛費用でまかなう。

 今回は約35チームからの応募があったが、書類選考の一次審査時点で12チームにまで絞り込み、2次審査以降を京都市内で開催する泊まりこみの合宿で行う。優勝者には起業に伴う資本金に充当することを前提に300万円の賞金(賞金は3位まで)が贈与される。

  今回の結果を踏まえ、今夏にも第2回の開催も予定している。

 ソリトンシステムズが3月9日、ジャスダック証券取引所に上場した。初値は公募価格を上回ったものの、急速に値を下げて取引を終了した。

 初値は公開価格の1850円を123円(6.6%)上回る1973円となった。その後1996円まで値を上げたが、急速に軟化して1585円で取引を終えた。

 ソリトンシステムズはアクセス認証等のセキュリティ対策製品の開発、販売、ブロードバンド・コンテンツ配信システムの構築及び運用サービス、医療機器や半導体製造ラインの検査装置向けの組み込みシステムの開発、販売を行っている。

 2月14日にヘラクレス上場を果たしたウェブドゥジャパンは、携帯電話向けのロボット型検索エンジン「CROOZ!」を核に、モバイル事業と人材アウトソーシングを手がける。NTTドコモのiメニューに検索エンジンを提供する13の事業者のひとつとなったことで俄かに注目を浴びることとなった。

 設立して5年。右肩上がりの急成長で上場を果たした同社社長の小渕宏二氏に、これまでの経緯と今後のビジョンについて聞いた。

一度手がけて止めた事業はない

--現在ウェブドゥジャパンが手がけている事業分野は。

 大きく3つの事業分野があります。ご存知のとおり、検索エンジン「CROOZ!」を軸としたキーワード連動型の広告事業がひとつ。2つめは、創業当初から行っているモバイルの受託ビジネスと、自社が手がける携帯キャリア公式サイト上でのコンテンツ配信。3つめは、特にIT分野を中心とした人材紹介などの人材総合サービス「CROOZ! career(クルーズキャリア)」。どれもIT・インターネットに特化したサービスです。

--2001年の創業当初は、どの分野からスタートしたのですか。

 システム開発案件の受託からはじめました。自社内では開発せず、「IT-PROワーカー」というフリーランスのエンジニアなどを組織化して再委託を行うものです。

 それから2002年のはじめに、モバイルのコンテンツプロバイダーがぐっと伸びていった時期がありました。そこにタイミングを合わせてモバイルにフォーカスしてやってきましたが、受託の経験を積むと当然開発力が付いてきますから、2003年の5月には自社自身でもサービスを開始しました。最初に手がけた自社コンテンツは、あの「熱血硬派くにおくん」というゲームの携帯アプリへの移植でした。

 そこまでの実績で、開発力は付いてきているという自信はありましたが、「今後はモバイルコンテンツビジネスも飽和するかも」という懸念もありました。そこで、今後はモバイル広告市場が伸びると見て、検索エンジンの「CROOZ!」をリリースしたのが2004年の8月です。

--今年2月の上場に至る会社の軌跡について、あらためて社長自身の口から教えて下さい。

 えっと、ぐんぐん右肩上がりに伸びてきました。これだけじゃだめですか(笑) 

 初年度(2001年度)の売上は3200万円に終わりましたが、翌年度からは、2億6200万円、9億7400万、18億5000万円、28億円と急激に成長してきました。普通、業績や売上を伸ばすときには、先行投資をしたり営業マンを採用したりと、資本がかかるわけですが、我々の場合、18億円の段階まで、銀行からの借り入れは一切ありませんでした。非常に投資効率の高いビジネスモデルだったと思っています。

--3つの事業領域で特に成長が著しかった分野は。

 どれも伸びましたね。うちが大きく伸びることができた理由は、どの部分も倍々ゲームで伸びていったからでしょう。今まで、一度手がけて止めた事業は一つもありません。

--それだけ上手くいった要因は何ですか。

 あえて言えば事業開発力があったからだと思います。しかし、実はどの事業も経験者がいてはじめたものはないんですよ。人材アウトソーシングについては、僕はもともとIBMの子会社にいたので少しは知っていましたが、僕は営業畑だったので、決しては詳しくはありませんでした。

 モバイル検索エンジンもコンテンツも、すべて未経験のところからはじめてきました。個人の能力に依存した「営業突破力」のようなものはありましたが、やはり目的意識が強かったことが勝因だと思います。優秀な人を集めることができた。あとは、根性論のように聞こえてしまうかもしれませんが、まるで蛇のように、一度お客さんに巻きついたら離れないところでしょうか(笑)

 「熱血硬派くにおくん」にしても、当時の業界ではみな版権を取りたいと思っていたけど、オリジナルを作った会社がすでに解散していたので、版権を持つ人に誰もコンタクトを取れずにいた。しかし僕は、掲示板で「くにおくん」のファンサークルを探して、そこにいた人に「どうしても開発者を知りたい」とメールして、そこから元上司、元社長へとたどり着いたんです。もしも当社がなくなったら、東京地検特捜部に就職できるんじゃないかと思ったぐらいですよ(笑)

いい加減な開発会社にはクライアントも苦しんでいる

--小渕社長がウェブドゥジャパンを設立されるまでの経緯を簡単に教えてください。

 僕は技術出身ではないですよ。ホテル学校を出てホテルマンになり、それからIBMの子会社でセールスマンをやっていました。そこは、CSKとIBMの合弁会社で、ITソリューション提案をやっていましたが、仕事も大好きだったから続けたいと思っていましたよ。そこで、新たに自分で事業企画を立ててプレゼンして分社化させてほしいと言ったんですが、やはり、メインの事業ドメイン以外を手がけるとなると、なかなか決断してもらうことはできなかったので、2001年に退職して当社を設立したんです。

--その時に提案した事業企画はどのようなものだったんですか。

 モバイルクーポンだったんですよ。今にして思えばちょっと早すぎですね。企画が通らなくて良かったですよ(笑)

--アウトソーシング業務で創業されたとき、あえて「モバイル」に特化しようとした理由はありますか。

 モバイルコンテンツなどのネット系の仕事は、実にいい加減なところが多いんですよ。「ちょっと開発ならできるから受けますよ」というような乱暴なところが多い。コンテンツの開発のプロセスがいい加減で、「よくこんなので発注するな」と思いました。でも実際は、やはり発注するクライアント側も、そうしたいい加減な開発で苦しんでいるケースが多いんですよ。

 でも我々はIBM系の会社にいて、ずっと大規模なシステムを受託してきましたから、まずは納期を遵守してキッチリと開発することなんて、当然のことだと思っていました。そうした姿勢が信用に繋がっていったと思います。

--しかし、万一エラーがあっても生命や財産に影響することが少ないモバイルコンテンツは、大規模システム開発並みの信頼性を求めたらコスト面で大変そうです。

 いや、それは気持ちの問題でカバーできるんですよ。しっかりやればコストはかかりません。キッチリとやっても、大規模なシステム開発に比べたらモバイルコンテンツの開発は規模が小さいですから、コストはかからないんです。

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 携帯電話で3D画像を動かすためのミドルウェアを開発、提供するエイチアイが4月12日にジャスダック証券取引所に上場することが決まった。証券コードは3846。

 上場に伴い、4500株を公募し、500株を売り出す(オーバーアロットメントは500株)。公募・売出価格の決定日は4月3日となる。主幹事は野村證券。

 エイチアイは携帯電話向けの3D描画エンジン「MascotCapsule」の開発およびライセンス販売を主要事業としている。MascotCapsuleは限られたリソースでもリアルタイムに3D画像を表示、動作できる点が特徴で、NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイル、ウィルコムの端末で採用されている。MascotCapsuleを搭載した製品の世界累計出荷台数は2006年12月時点で2億台を超えているという。

 2006年3月期の業績は売上高が前期比8.2%増の20億1232万円、営業利益は前期に比べて4億417万円改善し1億4544万円の黒字、経常利益は4億1679万円改善し1億5768万円の黒字、経常利益は同3億9685万円改善し1億1775万円の黒字となった。海外でハイエンド端末が普及機に入って搭載端末の出荷が伸びたこと、Samsung ElectronicsとLG Eletronicsとの世界的なライセンス契約を結んだことなどが貢献したという。

 データリンクスは3月5日、ジャスダック市場への新規上場申請をして承認された。公開予定日は4月6日で、証券コードは2145。

 上場にともなう調達資金は3億7277万円になる見込み。大半をコールセンター事務所の開設など設備投資に充当する。

 新規発行株式は2580株で、売り出しは260株。ブックビルディングによる発行価格は3月19日までに仮条件を決定し、3月28日に価格を決定する。主幹事証券会社は野村證券が務める。

 データリンクスはNTTの外郭団体におけるソフトウェアハウスとして1982年設立(旧社名:共済情報ビジネス)。1986年から人材派遣サービス事業へ進出し、1998年に現社名に社名変更した。その後、NTTデータ、ドコモ・サービス、DTS、テルウェル東日本と資本関係を結んだ。

 現在、システムソリューションサービスとBPO(business process outsourcing)サービスを主力事業としており、特にBPOサービスがけん引し、業績を拡大している。2005年3月期の売上高は前期比0.9%増の54億19万円で経常利益は同16.9%増の2億4139万円だったのに対し、2006年3月期の売上高は同27.2%増の68億7447万円で経常利益は同50.6%増の3億6361万円だった。