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RSSフィードはWeb 2.0の「血液」--FBSカンファレンスが開催

永井美智子(編集部)


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 ブログの普及とともに注目されているRSS/Atomフィード技術は、ビジネスでどのように活用できるのだろうか。12月8日に東京都内で開催されたFeed Business Syndication(FBS)主催の「FBSカンファレンス」において、フィードビジネスの可能性や技術の最新動向が紹介された。

 FBSはサイボウズ、ブログエンジン、RSS広告社の呼びかけで7月に設立された。主な活動内容はRSS/Atomフィードを使ったビジネスモデルや新たな技術の研究開発、活用ノウハウの共有、事例紹介などだ。ワーキンググループとしてはビジネスモデルを研究するBiz-WGと技術について議論するTech-WGの2つがある。

 なぜフィード技術が注目されるのか。FBSの主幹企業の1つであるブログエンジンの取締役COO、後藤康成氏は「フィード技術はWeb 2.0において中心的な役割を果たす」と話す。ブログだけでなくクライアント/サーバ間の連携や、検索エンジンへの登録などにもフィードが使われるようになるからだ。「フィードはさまざまなサービス間をつなぐ『血液』になる」(後藤氏)

FBSの活動やフィードがもつ意味について語る後藤氏

 ただしサービスを連携させるには、APIを公開するという方法もある。グルコース取締役の大向一輝氏はフィードとAPIの公開の違いについて、「API型はデータの提供側にお伺いを立てて情報を取ってくるのに対して、フィード型はすべての情報をウェブ上に置いて、勝手に取っていってもらうもの」と説明する。

 APIを公開しているサービスとしては、Google MapやYahoo!検索などがある。大向氏によると、これらは「情報量が膨大なため、前処理を相手にしてもらう」というアプローチだ。情報提供元にとっては、提供する情報をコントロールでき、予想を超えた情報の使われ方をすることはあまりない。「YahooやGoogleが強いといわれるのはこのためだ」(同氏)

 API型に対して、フィード型は「ブログやニュースなど、とにかく情報を拾ってもらったほうがありがたいというサイトで使われる」と大向氏は話し、複雑なシステムなしに情報を配信できるというメリットがあるとした。また、その情報をどう使うかという点は利用者に委ねられており、「大きな爆発力が期待できる」という。

大向氏はWeb 2.0について「データの自由度を上げる試み」と表現

 今後のフィードの展開としては、タイトルや本文といった区分けだけでなく、その本文で紹介されている商品の名前や型番、店舗名といった細かい情報までメタデータとして持つことで、新たな使われ方ができるようになると大向氏は話す。「想像しない使われ方をすることを前提にメタデータを付与することが重要だ」(大向氏)

 ただし、同じ概念のものに対してさまざまなメタデータの表記が乱立する危険性があり、異なるメタデータをどう相互運用するかといった課題が残されている。また、価格の割引率を表示するときに、元の価格がオープンプライスの場合はどう表示するかといった、例外的な事象への処理方法も問題になる。

 大向氏はこれらの課題を解決する方法として、セマンティックWebのアプローチを紹介し、概念とメタデータをひもづける辞書を作ったり、フィードやメタデータの運用方針をコミュニティで決めるといった取り組みが不可欠だとした。

 講演ではこのほか、サイボウズ・ラボの奥一穂氏がRSSの拡張性の高さについて実例を交えて紹介し、ブログエンジンの濱本曉氏がAtom APIを使ってブログを更新するデモンストレーションを示した。また、フィードを利用した広告ビジネスの可能性などについても議論された。このほかの講演の模様も順次お伝えする。

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