2007年7月4日 08時00分
文:Rafe Needleman(Webware.com)
翻訳校正:向井朋子、小林理子
いよいよ待ちに待った「Webware 100」アワードの最終結果が発表となった。トップ100に選ばれたWeb 2.0製品を見てみよう。ウェブユーザーの投票によって、10に分かれた部門ごとに10ずつ選ばれている。
このプロジェクトは、Webwareにとっても、ウェブユーザー全体にとっても大きな成功だった。ユーザーは、最終選考に残った250のウェブ製品を対象に、48万9467票を投じた。以下に、受賞したWeb 2.0サービスを詳しく紹介しよう。
全般的に見ると、91%の票が入賞したウェブサービスに投じられている。多くの部門において、得票数で1位だったものと、2位(そしてそれ以下)との間には、大きな隔たりがあった。たとえば、ブラウジング部門では、「Firefox」が同部門の投票数の50%を獲得している。それに対し、2位となった「Opera」は、13%しか票を集めていない。
得票数の差が最も大きかったのは、コミュニティー部門だ。「Gaia Online」は驚いたことに、同部門の投票数の60%を占め、全投票数でも19%にもなる、9万1293票を獲得した。
得票数の差が最も小さく、票が均等に分散したのは、プロダクティビティ部門とパブリッシング部門だ。プロダクティビティ部門にはEコマースも含まれるが、この部門に投じられた票数の45%を形成するのは、「eBay」「Amazon」「PayPal」で、得票数はこの3つのサービスで均等に配分されている。この次に「Google Docs and Speadsheets」と「Google Calendar」が続き、そのあとに残りの5つがきわめて僅差で並んでいる。
パブリッシング部門では、ほかの大部分の部門とは異なり、幅広い一般ユーザーを対象としたブランドがトップ10に入らなかった。一番得票を稼いだのは「WordPress」だ。また、「Drupal」が、一般向けパブリッシングツールの「TypePad」や「Vox」よりも上位に入賞したことは興味深いことだと思う。Six Apartから提供されているこの2つのサービスを合わせても、Drupalの得票数には遠く及ばなかった。
全体における得票数トップ10は以下のとおりで、全投票数の45%を集めた(並びはアルファベット順)。
われわれは早くから、入賞にランク付けをしないと決めていた。それが得票結果をそのままの形で公表しなかった理由だ。小規模な(でも人々に愛されている)ものの場合、大規模企業や歴史のある企業のものよりも(いまだ)大勢にアピールするにはいたっていないという状況を、得票だけで公平に反映できるとは思わなかった。この賞のプロジェクトは、基本的に人気コンテストだ。それでも、私は小さなものにも大きなものと同じ舞台で競うチャンスを与えたかった。
実際、数百票しか獲得していなくて、Webware 100にリストアップされているものもある。こういうものがリストに入っていること自体が私はうれしい。私に言わせれば、こういったものたちはまだ登場したばかりというだけで、大規模なものに負けず劣らず優れているし、愛されてもいるのだ。
大規模企業のものでも、1000票に満たない得票しか得られなかったものもある。上位を目指すなら、来年はもっと向上を図らなければならないだろう。しかし、われわれも投票手順を修正すべき面があるかもしれない。多くの部門で、きわめて人気の高いはずのものが、当然と目された部門入賞を勝ちとるのにたるだけの人気を集められなかったという事実にも、納得がいくプロセスでなければならないからだ。例えば、StumbleUponは784票しか獲得していない。この得票数の低さは驚きだが、おそらく、潜在票の多くが同部門のFirefoxに流れたと思われる。
得票数が1000に満たなかったものを以下に列記しておく。
7歳から19歳までの、トゥイーンおよびティーンと呼ばれる年齢層が、どの程度大きなトラフィックの原動力になるのかは私にはわからない。流行に敏感なこの年齢層に訴える何かが現れたとき、そしてそれが全員に受け入れられ、全員が同じことをするようになったとき、このユーザー層は1つのまとまりとして行動する傾向を持っている。投票という行為に集中した今回のように。
企業はWebware 100を、恩恵を享受しているユーザーからお返しをもらうチャンスとしてとらえた。企業が投票を呼びかけてランキングに大きな影響をもたらしたものもいくつかある。同様に、ファンが構成するコミュニティーが投票をうながしたケースもあった。しかし、ユーザーによるキャンペーンの多くはあまり長続きせず、投票数を一時的に急上昇はさせたが、狙いどおりの結果を導くほどの得票の伸びは生みだせなかった。たとえば「Fark」は、コミュニティー部門で、初期のころはトップの投票を得ていたが、トップ10に残るまで持続させることができなかった。また「Digg」の場合、コミュニティーでこの賞に注意を喚起したときには、得票数が急上昇したけれど、たった1日でページから落ちてしまったため、思ったほど多くの票を集めることができなかった。
私が入賞すると見ていたのに、果たせなかった企業もある。たとえば、「Yelp」は最終候補にまでは残ったがトップ100には入れなかった。Yelpについて、われわれは最近、批判的な意見を述べはしたが、WebwareではみんなYelpが大好きなのだ。この批判のせいでYelpの設立者とそのコミュニティーがわれわれに反感を抱き、投票をボイコットしたのではないかと心配している。だとしたら、非常に残念だ。
投票を促進するキャンペーンのすべてが、期待する効果をもたらしたわけではない。お気に入りの企業からWebware 100への投票をうながされたものの、投票対象の全体を見て、ほかに投じたと述べているユーザーもいる。ユーザーの個々の意志、それこそがわれわれが求めるものだ。
このコンテストは2008年にもまた開催するつもりだ。計画の修正点もすでにリストアップしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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