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 実際に、ベンチャー企業における広報活動にはどのような種類があるのでしょうか。最初からあれもこれもとやろうとする必要はないと思いますが、今回は大まかにどのような種類の活動があるのかをまとめてみたいと思います。

広報計画はストーリー性が重要

 何はともあれ広報計画をたててみましょう。思いつきのようにプレスリリースを配信するといった広報活動をする会社もあるようですが、広報活動は計画をたてることが大切です。ただし、「年間○○回以上プレスリリースするぞ!」といった根拠のない計画はやめましょう。

 広報計画は、事業計画や投資計画をもとに設計します。そして、その計画に従って、まずは四半期単位でのアクションを抽出し、それをリリース予定日に落とし込みます。さらに、その四半期間には過去のリリースした商品やサービスの二次的なリリース、たとえば「会員数○○人突破」「△△△△キャンペーン開始」といった情報を出してみましょう。

 いずれにしても、投資計画や会社の重要指標をリリースにしていることになります。これによって、広報のリリース計画が事業進捗にリンクし、ストーリー性をおびてくるはずです。事業計画と投資計画があり、社長に1時間程度割いてもらえば、広報計画はすぐに紙にまとめることができます。難しい作業ではありませんので、必ず期首ごとに広報計画をつくり、四半期単位で見直し、補正をかけるというクセをつけていくべきだと思います。

プレスリリース作成

 プレスリリースとは、会社の広報ネタを、報道関係者向けに文章にまとめて公開するということになります(プレスリリースの具体的な書き方やサンプルは次回寄稿したいと思います)。

 このプレスリリースの文章は、会社として広報したい内容をわかりやすく説明し、さらに、会社の業績やビジョンに対してのストーリーの構築材料として印象づけなくてはならない非常に重要な素材となります。図表をはじめとして、インターネットのサービスであれば画面キャプチャー、商品であれば写真をいれるなどして、視覚的にわかりやすくすることも重要な要素です。

プレスリリースの配信〜アーカイブ

 そしていざプレスリリースの配信をするわけですが、プレスリリースは一体どこに配信すればよいのでしょうか。これは各媒体のリリース窓口ということになります。もちろん個別に記者や編集者に対して説明したりするのもよいでしょう。ただし、プレスリリースは、初めて世間にリリースする内容であることが大事です。すでにサービスインしている内容や新規性のないものはプレスリリースには向いていませんので注意が必要です。

 また、前回までの連載でも述べているとおり、広報活動は継続性がとても重要です。業界的、社会的に大きな影響力のある広報ネタを出す際、メディアはあなたの会社が過去にどんなプレスリリースを出したのかということに興味を持つはずです。  ですので、過去のプレスリリースのアーカイブは、自社のホームページにまとめて参照できるようにしておくこと、さらに、その掲載記事のクリッピングをしておくことなど、プレスリリースをはじめとした情報を積み重ね、形にしておくことが重要かと思います。

記者発表会、プレスイベント

 さて、みなさんの会社でその事業進捗の岐路に立つような大きな広報内容があったとします。その際には、プレスリリース文章を書いてFAXすることより、メディアの記者や編集者を一同に介しての記者発表会やプレスブリーフィングといったイベントを開催してみてはいかがでしょうか。

 さらには、その場にはメディアだけでなく、日頃からお世話になっている主要顧客を招待するほか、社会的信用力のあるオピニオンリーダーに推薦のコメントなどを頂戴しておくといったことも準備してみましょう。

 記者発表会やプレスイベントは、革新的なサービスや商品や内容を大々的に発表することだけでなく、会社の姿勢や取り組みを記者に対して強く印象付けることができます。また、従業員や顧客、株主など会社を取り巻く関係者に対しても、絶大な好印象を与えることが可能となります。無論、開催にはそれなりの費用を見込む必要がありますが、「広報活動を積極的に実施している会社」ということを広報することが可能となるのです。

 今回は、代表的な広報活動についてまとめました。次回はその基本となるプレスリリース文章の書き方やその実務面について、サンプルを用いながら説明していきたいと思います。

未来予想パートナー
藤原直美(ふじわら・なおみ)

東京都出身。衆議院議員秘書の経歴をもち、その後ベンチャー企業管理部門機能の経験を経て、現在ベンチャー企業向けの経営企画・管理部門コンサルティングならびに実務支援の専門家として活動をしている。 未来予想グループの主なベンチャー支援向けサービスは「ベンチャー経営支援総合ポータル MiraiZ」「EIP型マネジメントASP Mirai'z V1」「プレスリリース配信代行 @press」「インキュベーションオフィス CROSS.COOP