WillVii 代表取締役社長 塚崎秀雄
最近、色々な媒体の記者の方とお会いする機会に恵まれています。その中で、社会人1〜6年目の新聞離れがかなり進んでいるという話を聞きました。私の世代には考えにくいですが、彼ら・彼女たちは新聞を読まず、ネットでニュースを検索する傾向が強いそうです。これは、メディア側にとっては短期・長期両面で大問題という話だけではなく、読み手(若手)側にとっても長期的には大問題だと私は考えます。若者はネットも活用しつつ、新聞も読んだほうが将来の成長につながると思うからです。確かにネットは速度・深さ・幅といった全て面で便利です。私も最新のニュースを新聞よりもネットで知ることのほうが増えています。更にネットであれば、詳しく知りたいことを簡単に調べることが出来ます。とても新聞では取り扱わないようなニッチな分野も多数カバーされています。しかし、新聞には不便であるがゆえにネットにはない、優れた面があります。それは、オフラインで簡単に読めるということではなく、自分が興味のない記事も多数掲載されていて、いやでも目に入ってくるということです。また、掲載順は自分の興味と無関係で、メディアが考える重要度順に記事は並んでいます。そのため、頭から最後まで読むようにしていくと、自分が全く知らなかったこと、興味がなかったことでも知るように、興味を持つようになる可能性を与えてくれます。結果、自分の枠を広げていく機会を得ることが出来ます。一方で、ネットは数行のヘッドラインニュース以外は基本、検索で探すことが多く、自分が知らないことは永遠に知らないままで終わる傾向があります。これでは、今の自分の枠の中だけで、深堀をしていくようなもので、枠が広がる可能性が低いでしょう。言い換えれば、新聞は比較的栄養バランスが取れたセットメニューのようなもので、ネットは好きなものだけを選べるアラカルトメニューのようなものです。こうした特性を新聞は持つため、そもそもの枠が十分に広がっていないことが多い社会人1〜6年目の多くの若手は、狭い自分の枠を深堀するだけではなく、自分の枠を広げるために、詰まらなくとも、直ぐには役に立たなくとも、新聞という「不便」なメディアを利用することを私はお勧めします。5年後、10年後にはその意味を体感できる日が来ると思います。
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