アクセルマーク 取締役 田島満
お久しぶりです。今年最後かもしれないブログ更新になりそうなアクセルマーク田島です。2007年ももうすぐ終わろうとしている12月、ケータイ業界がバタバタしています。そう、以前より繰り返し申し上げているケータイで動画を視聴する時代がついにやってきた!のならよいのですが、残念ながら、ブームは来年に持ち越しかと。
本当の理由は「携帯向け有害情報フィルタリング」です。
きっかけは、「総務省は12月10日,携帯電話・PHS事業者に対して,18歳未満のユーザーはフィルタリング・サービスへの加入を原則とするよう要請」したことから、はじまりました。今までも、キッズiモードはじめ、各キャリアともに、フィルタリングサービス自体は存在していましたが、今回のポイントは、「18歳未満のユーザーはフィルタリング・サービスへの加入を原則」というところです。いわゆるデフォルト・オン状態。これをオフにすることができるのかどうかはわかりませんが、仮に手続きによってオフにすることができるとしても、18歳未満だと、親の承諾がいるわけで、
子供「お母さんフィルタリングサービス解除してよ」
親「フィルタリングサービスって何?」
子供「総務省の指導により、18歳未満のユーザにとって、有害とされるサイトにアクセスすることを制限することにより、犯罪に巻き込まれるなどの被害から救うために各通信キャリアがデフォルト設定したサービスで、18歳未満のユーザは解除の手続きなしには、オフにできないんだよ。解除手続きには、保護者であるはお母さんもしくはお父さんの書面による承諾が必要なんだよ」
なんとも教育マンガ的台詞ですが・・・。
親「ということは、あなたは「有害サイト」にアクセスしたいから、その手続きをしろってこと?」
子供「そうじゃないって。いままで見ていたサイトに突然アクセスできなくなって、友達とも連絡できなくなって困ってるんだよ」
親「あんた、そんな有害サイトに指定されるようなところで友達作ってたの?例の出会い系とかいうやつてしょ。」
子供「そんなんじゃないよ。みんなやってるし。太郎くんだって使ってるんだkら」
親「太郎くんのうちは太郎くんのうち、うちはうちです。そんな手続きしたら、○○なサイトや××なサイトに行けるようになるってことでしょ。ああいやらしい。とにかく、うちはダメです」
なんて会話がされるかどうかはわかりませんが、普通に考えると、フィルタリングの基準どうこうよりも、「有害サイト」にアクセスさせるために、わざわざ解除に同意する親はいないということになるんじゃないかと。(仮に解除できたとしても)
確かに、ひどい「有害サイト」というのはあるわけで、特に犯罪に巻き込まれるようなサイトにアクセスできないようにできるのであれば、人の親としては願ったり叶ったりだと思います。(あっ、我が家は子供いませんけど)で、基準どうすんのよというのが問題なわけです。
ご存知の通り、ケータイのヘビーユーザは、10代を中心とした若年層であり、このフィルタリングによって、「有害」とされて、アクセス対象外にさせられてしまうと、サイト事業者にとっては、死活問題なわけです。
一番問題となるのは、誰が、どういった基準で有害かそれ以外か判断するかということなのですが、まあ昔からそうですけど、誰もその基準を作りたくないんですよね。
たとえば、覚せい剤を販売しているサイトがあったとすれば、これは、明らかに違法なので、子供にアクセスさせるとかそういう話じゃなくて・・・ということなので、わかりやすいんですけど、たとえば、公式の電子書籍サイトなんかだと、作品ごとだから、この作品はHな描写があるのでだめだけど、こっちの作品の表現ならぎりぎりOKかなとかになってしまう。誰の感覚よという話に。
動画なんかもそうなんだけど、元の作品(DVDだったり、本だったり)自体は、18禁じゃなかったり、本だと、都道府県ごとの有害図書指定と整合性が合わなくなったりします。同じ作品でも、1話はいいけど、23話の2コマ目はまずいんじゃないかとかなってくると、全作品、誰が目を通すのよってことになる。
じゃ、まとめて、電子書籍とか、動画とか全部アクセスできなくしてしまえ、という乱暴なことになったりしても、提供会社の死活問題がかかってるので、そういうわけにもいかない。
これを完璧にするには、
間違い電話かけて、出会いが生まれる可能性もあるし、あーメールなんて危険危険。ということで、ケータイから、電話機能、メール機能、ウェブアクセス機能を削除して、子供たちに渡す、もしくは、自動車と同様、年齢制限+免許制にするしかない。
というわけにもいかないと思っていたら、「コンテンツ業界団体など,携帯向け有害情報フィルタリングで基準作りを開始」ということになったみたいです。
実際、今言われてるフィルタリングがデフォルトになったら、事業的にどんな影響がでるのかをまとめようと思ったんですが、長文になったので、それは次回の記事で。年内また書こうかと。
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