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2008年5月 20日 03時49分

経営者の役目

原田和英 アルカーナ 代表取締役 原田和英

最近、経営や組織について考える時間が多くなり。実際、経営者の役目は賛否両論であり一概に言えない。だからこそ、あれだけ経営の本があるのだろう。
経営者、あるいは上司でもいい。つまりは環境を作れる人、の役目を自分なりに考えていた。
それは、社員(あるいはその環境に属する人)のための環境作りが重要なのは間違いない。そして、その環境とは「効率を最大化する環境」というのも大筋間違ってはいない。
そして、問題として、そのようなオプティマイゼーションは、いかなる指針によって行うべきか、というところが論点である。
そこで大企業とベンチャーの違いについて考える。以前、どこかのブログで「ベンチャーで働く奴は休みなんかいらん。休みが欲しいなら大企業いけ」というキツメのアジテーションを読んで、それを思い出す。
ただ、ベンチャーだからとて社員の私生活まで束縛したり健康を壊すようなことがあるとそれは話が別だろう。しかし、社員が自分から望んで休みでも仕事をしているという状態が自然に出来上がれば、それが恐らくよりよい形なのだろう。
では、そのような休みを返上して仕事するような形というものはどういうことか。それがつまり、「好きなことを」仕事とする、ということだろう。当たり前のことだが、これを大企業と対比するとわかりやすい。
大企業は、どうしても「やりたくないこと」をしなくてはいけないことも多い。なぜならば、有る程度、定型化された手順があるからだ。しかし、ベンチャーでは、定型化された手順がないことが多い。これは経営のフレームワークという意味ではなく、その企業に属するものとしてそのような枠組みが決まっていないからだ。その結果、そこに自分の好きなことをする余地が生まれる。
ふむ。ただ、経営者は社員の「好きなこと」を見つけるのではない。それは、個人の問題だからだ。しかし、それよりも重要な役目として、「社員の好きなこと」をビジネスに繋げる役目が経営者の役目なのではないか、と思った。
つまり、経営者はその環境に属する人が好きなことができる職場を造るのではなく、社員の好きなことをすることがビジネスになるという仕組みを作るべきなのだ。もちろんこれは、ケースバイであるけれども。
人はしたくないことをしていると効果があがらない。その上ストレスもたまる。好きなことだと逆になる。
ただし好きなことをさせるのは経営者の「経営」という文字に反していてナンセンスである。あくまでも好きなものを見つけてもらい、そこからの枠組みを必死で作るのだ。
だから私は常に問う。「何が好きなのか」と。もっともその答えが一番難しいのだろうけれども。

※このエントリはVENTURE VIEWブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および VENTURE VIEW編集部の見解・意向を示すものではありません。

原田和英

原田和英

アルカーナ 代表取締役

1999年、カリフォルニア州メリーマウント大学に留学。2001年、慶應義塾大学法学部政治学科入学。2003年、同大学を休学しブランド国家論研究の為に海外80カ国を周遊。2004年、合資会社brand.gs創業。パーソナルブランディングを手がける。2006年、慶応義塾大学付属メディアコミュニケーション研究所修了。アクセンチュア株式会社にて戦略コンサルティング業務に従事。株式会社点灯夫にて新規Web事業立上げ。2007年、アルカーナ株式会社創業。