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2008年3月 2日 19時16分

アルカーナの意味

原田和英 アルカーナ 代表取締役 原田和英

「アルカーナってどういう意味なんですか?」と聞かれることは少なくない。
場によっては「あるかな、ないかな、アルカーナという意味です」というジョークで返すのだけれども、もちろん、そういう意義が本義ではない。
本義としては会社紹介に書いてあるように「箱舟」という意味を持つ「アルカ」というラテン語と「物語」という意味を持つ「ana」という英語の接尾語を組み合わせた造語で「箱舟の物語」という意味を込めている。
つまり、新しい時代に漕ぎ出すことができるような企業でありたい、という思いである。
こう書けばシンプルだけれども、この名前に決めるまでは、かなり頭を悩ました。そもそも学生時代にブランディングの会社をしていたので、このようなネーミングの案件もいくつか請けていた。そこで、そのようなネーミングのノウハウはいろいろ学んだのだけれど、それをフル活用してきめた。
まず、事前に会社のコンセプトを洗い出す。それこそ出来る限りいくらでも。あとは、言葉のルールを決める。たとえば弊社では、「a」から始まる言葉が良いと考えた。これは知恵の実やチャレンジ、新しい発明を意味する「apple」という語や、時代を作り出した「アポロ11」からあやかって、そうしたかった(もちろん、他にも様々な意図はあったのだが)。それ以外にも、「ヴァ」や「グ」などの言葉が入ると、しゃべったときに、どのような言葉か書きにくい。その点でも、そのような濁音は使わないようにした。
そのような「コンセプト」と「ルール」を掛け合わせて、可能な言葉をどんどんと生み出していく。この際には、9カ国辞典や広辞苑もフル活用する。実際、広辞苑は「あ」のページを全部読み込んだ。
そして、洗い出した言葉を次のフィルターにかける。たとえば、「.com」のドメインが取れるかどうか。世界で勝負したいと考える弊社にとって、それは譲れないものだった。あるいは「ロゴの見た目が良いかどうか」。この点では、arucarnaというスペルは全て丸いアルファベットで出来ており統一感を出している。
そこまで絞ると残る言葉は少なくなってくる。次に友人たちにヒアリングをする。加えて、ダブルミーニングの可能性も考える。このアルカーナという名前は「あるかな?と思った時にはアルカーナへ」というフックをもったミーニングを掛け合わせている。そしてもう1つ、ヒンドゥー語のアルカという語もトリプルミーニングで掛け合わせているのだが、それはまぁ公表しないのでさておく。あとは響きや競合に似た単語がないかも探す。検索して、「まったくない」わけではないけれど「強力な語」がないかも探して落とし込んでいく。
それらのような精査の結果、アルカーナという名前に決まった。大体3ヶ月くらいかかったろうか。もっとも、かかりっきりで行ったのは数週間だけれども全体としては。候補の名前としてはそれこそ数百、もしかすると千くらいは出したかもしれない。
そのような結果、アルカーナが存在しているのです。

※このエントリはVENTURE VIEWブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および VENTURE VIEW編集部の見解・意向を示すものではありません。

原田和英

原田和英

アルカーナ 代表取締役

1999年、カリフォルニア州メリーマウント大学に留学。2001年、慶應義塾大学法学部政治学科入学。2003年、同大学を休学しブランド国家論研究の為に海外80カ国を周遊。2004年、合資会社brand.gs創業。パーソナルブランディングを手がける。2006年、慶応義塾大学付属メディアコミュニケーション研究所修了。アクセンチュア株式会社にて戦略コンサルティング業務に従事。株式会社点灯夫にて新規Web事業立上げ。2007年、アルカーナ株式会社創業。