レッドクルーズ 代表取締役CEO 保延裕子
今日、日経平均が752.89円の大暴落となった。そのなかで日銀は金利の据え置きを決定した。テレビでもニュースを見たのだが、確か政府関係者だったと思うのだが日銀の決定に批判的であり、「FRBなど海外が利下げをしているのだから足並みをそろえるべきだ」というような主旨のコメントがあった。
いやー、それにしても、すごい圧力のかけ方(決定後だけど)だ。それに屈しなかった福井総裁は偉い!と素直に感じてしまった。現在、日経新聞でちょうどグリーンスパン前FRB議長の「私の履歴書」が連載中(めちゃ面白い!)だが、グリーンスパン氏も米政権からものすごい圧力を受けたようだ。FRB議長職の再任までエサに利下げを確約するよう迫られた様子も語られていて大変興味深かった。こういう構図は万国共通のようだ。
ところで日銀といえば、ポスト福井総裁の人事が話題をさらっている。元大蔵事務次官の武藤敏郎副総裁が官僚出身だからだめだとかそうでないとかが話題の中心みたいだ。官僚出身だからだめだということがあればとんでもない逆差別だと思うし、そういう演出をして年金問題などで官不信に陥っている国民感情に訴えようとする政治家がいたら、品格を疑う。一国民、一経営者として注文つけるのであればそんなことでなく、政権の圧力に屈することなくき然として中立的な立場で金融政策を進めることができる人にしてほしい。あと、中長期的な視野で必要に応じて思い切った決定できる人が良いと思う。
話は戻るが、FRBなどの利下げと日銀が足並みをそろえる必要があるだろうか?それはおかしな議論だと私は思う。日本は諸外国に比べて極端に金利が低く、円キャリーを誘発しておりそれが世界経済の火種のひとつとして問題視されていたはずだ。それ以前に、もともと下げる余地もないような低い金利をちょこちょこ下げたところで何かメリットがあるのだろうかというのもある。どんなことがあっても日銀は利上げか現状維持というオプションしかないと私は思っていた。
サブプライム問題あり、日本株の問題あり、政局の問題あり、このタイミングでは誰が新総裁に就任するにせよかなりタフなポジションだ。ここはぜひ日本と世界の将来のためにひとつ頑張っていただきたいと思う。
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