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フィルタリングについて、ケータイ事業者として意見を求められることが多いが、取る立場によって見解が違うところもあるため私の公式見解としては「ノーコメント」とさせて頂いている。

私は若者向けメディア事業を中核に据えている会社を経営しているが、
メディアにとって最も大切なのは情報を受け取る側である視聴者だと思っている。

フィルタリングが施行され始めて、ケータイテレビの視聴者たちは、いま、どんな思いでいるだろうか。
親ともめている?それとも、これを機にケータイから離れようとしている?モバゲーでの友達はどうする?悲しい?それとも仕方ないこと?フィルタリングを機に、自分の人生はよくなる?学校はよくなる?

大人の対処法としては、フィルタリングの方向はやむなしでしょう。
私も以前のエントリでネットへの一部規制はやむなしと書いた。

信ずるものを失った今の日本の教育は腐り切っており、子供もその犠牲になって荒れに荒れている。
僕の学生時代は散々やりたい放題やったつもりだったが、今はそれ以上だ。
ゆとりといい、いじめといい、この深刻な若年層問題は近い将来、国を根底から腐らせる。

いま私が最も関心があるのは、メディアとして未成年に教えることは何か、ということだ。
メディアは「世の映し鏡」だから悲しい現実を悲しいまま制作し放送すべきだという意見には、
いかに産業意義としてそれが正しくとも、私は反対する。

未成年に絶大な影響力のあるメディアであれば、その使命は彼らの心を救うことにある。
慰め、愛し、勇気づけ、智慧を授け、問題を未然に防ぎ、問題に対処し、自由に高く才能を伸ばしていくべきだ。尊敬する神田昌典氏の言葉で「すべての産業は教育産業であるべきだ」というのがあったが、まさにそのとおり。メディアは世を映す鏡でありつつ、正義を教える場でもなければならない。

ケータイを通じて、どういうことができるか。

第一歩を踏み出したい。

※このエントリはVENTURE VIEWブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および VENTURE VIEW編集部の見解・意向を示すものではありません。

市川茂浩

市川茂浩

フロントメディア 代表取締役

1974年生まれ。2002年、日本エンタープライズ(株)に入社し、主にNTTドコモ向けiモード公式サイト企画プランナーとして活躍。6ヶ月で数十万人の会員を獲得する公式サイトに成長させた。2004年8月、同社を退職し、フリーのモバイルプロデューサーとして活動開始。同年11月、ウォルト・ディズニー・レコード・ジャパンとミュージックエアポートの着うたライセンス提供を開始。9社41サイトにライセンス提供し、累計実績が100万ダウンロードを超える。2005年、株式会社フロントメディアを設立し、代表取締役に就任。携帯電話専門の放送局「Qlick.TV」(通称:QTV)を開局し、1年経たずして会員数100万人を突破。ケータイ世代でトップシェアを握りたい大手、中堅企業などをクライアントに多数持つ。著書に『誰も知らなかった「ケータイ世代」―ケータイが変える若者マーケティング』(東洋経済新報社)がある。