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2008年7月 25日 10時30分

iPhone以後

清水亮 ユビキタスエンターテインメント 代表取締役社長 清水亮

イベントが終わって一週間ぶりに会社の机に座ってみた。

すると大変なことに気づいた。


 「やることがない」


メールを確認しようと立ち上げても、既に読んで、返信したメールばかり。

Webブラウザを立ち上げてRSSを追いかけても、やはり既に読んだものばかり。

なぜか?

そう。iPhoneで全て済んでしまっていたのだ。

ともすればゲームもiPhoneで遊ぶだけになっている。

もともとPCでゲームを遊んでいたわけではないけど、iPhoneへの依存度が飛躍的に高まっている。

それまで、たとえばノートPCを持ち歩いていたとしても、出張から帰ってきたらうんざりするほど仕事がつみあがっているものだった。


ところが、今回はそうではなかった。

火曜日に再びiPhoneを手に入れてからというもの、殆どのことはiPhoneだけで済むようになってしまっていた。

iPhoneを使っているときに電話がかかってくると、ムッとする。

僕にとってやっぱりiPhoneは電話ではないのだ。

電話中にiPhoneをいじりたい誘惑にかられる。

Bluetoothヘッドセットを常用するようにすれば、さらに世界が変わるかもしれない。

自社製品や自社の研究成果のビデオをYoutubeにアップしてあるので、いつでもどこでもお客さんに見せることが出来る。もちろん高解像度の奴も入れておける。

手前味噌だが新バージョンのZeptoPadもすこぶる調子が良い。新バージョンは図形の選択、移動、回転をサポートしている。これはちょっとしたものだ。

そして利用できるワークシートの枚数も1000枚近くまで拡張された。

今の16枚という制限はいかにも少ない。それに伴って、最後に参照したワークシートが一番手前に来るという、超整理法型のソートを採用した。

そういうわけで安心してバンバンシートを使うことが出来る。この体験は悪くないものだ。

最近はZeptoPadを使ってリアルタイムになにかを説明することが増えてきた。これはリアルタイムのプレゼンテーションツールでもあるのだ。

iPhoneアプリからビデオ出力する方法が良くわからないのだけど、それができたらもっといいのに。

ZeptoPadを使ってアイデアをまとめるのが習慣になってきた。

他の誰にとって不便であっても僕にとっては今のところ最良のツールである。

ゲームでは、Critter Crunchという落ち物パズルが面白い。かなり丁寧に作りこまれていて、結構はまる。ただし起動するかどうかは運次第。

あとはGALCONという星間戦争をテーマにしたリアルタイムストラテジーもなかなかだ。画面は地味だけど少し頭を使う。iPhone用に特化されたシンプルなストラテジーゲームとしては実に面白い。

iDropsも定番として面白いんだけど、バグがあってときどきちゃんと動かないのはなんとかしてほしい。そんなに複雑なものでもないと思うのだが。


UEIでも他にもいくつかツールを作っていて、順次リリースする予定である。


まあそういう側面もあって人より長くiPhoneをいじっているのは間違いないとは思うのだけど、プログラムを書いたりスライドを描いたりという作業以外はiPhoneで全て済んでしまうのだ。

iPhoneのテンキー入力は慣れるとケータイやQWERTYより速い。

残念なのは変換が単文節でしかも遅いことだ。

単文節でも速ければ問題はないのだが、入力に追いつかないスピードで変換するのなら連文節にして欲しい。ただ、iPhoneで連文節変換をしようとすると、カーソルキーもシフトキーもないから難しいのかもしれない。

例外があった。

Blogである。

はてなが悪いのかiPhoneが悪いのかわからないが、はてなダイアリーを書いているとときどきブラウザごと落ちてしまう。

これは恐怖である。

だからBlogだけは例外的にWillcom D4で書くようにしていた。

逆に言うとD4はブログを書くことにしか使っていない。

どうせ書き終わる頃に電池が切れてしまう。

そして僕みたいに行き当たりばったりで行動する人間にはGoogleMapの搭載がなによりうれしいのである。



こうも便利だと、僕にとってiPhoneは手放せない存在になる。

ただ、やはりまだiモード端末と一緒に持ち歩いている。

僕にとってiPhoneが電話に昇格する日は来るのだろうか

※このエントリはVENTURE VIEWブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および VENTURE VIEW編集部の見解・意向を示すものではありません。

清水亮

清水亮

ユビキタスエンターテインメント 代表取締役社長

1976年新潟県長岡市生まれ。1998年から1999年まで米MicrosoftでゲームSDKの開発と普及活動に関わる。1999年9月のCESA DEVELOPERS CONFERENCEの立ち上げを経て、11月にドワンゴにて携帯電話コンテンツ事業を立ち上げる。2002年、日本人として初めて米国ゲーム開発者会議(GDC)のモバイルトラックでスピーチを行い、それをきっかけに渡米。米DWANGO North Americaコンテンツ担当副社長を経て、2003年ユビキタスエンターテインメントを設立。2004年情報処理推進機構(IPA)未踏ソフトウェア創造事業において次世代文章アプリケーションプラットフォームの研究開発を行い、2005年天才プログラマー/スーパークリエイターに認定される。 2006年、同研究に基づく独自のコンテンツ管理システム「ZEKE CMS」を考案し、製品化した。著書3冊。