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2008年6月 30日 12時22分

Googleアドワーズが行動ターゲティングになる件と私見

上原仁 マイネット・ジャパン 代表取締役 上原仁

Googleがアドワーズに行動ターゲティングを組み込むとのことで。

Google、数分前の検索クエリを利用した行動ターゲティング型アドワーズのテスト開始 :: SEM R

今回明らかにされた新しい試験は、同一セッション内のより過去のクエリまで遡ってユーザーの検索インテントを判定し、広告の精度を高めようとしている。例えば、「誕生日 プレゼント」、続けて「花」と検索した後に「アクセサリー」と検索した時に、過去2つ前まで遡ることで、誕生日プレゼントにアクセサリーを贈ることを想定したユーザーに対して関連する広告が表示できるようになる。

当然するべきことを然るべき時期に当然やってくるGoogleはやっぱり強い会社だな、と思う。 当たり前? 否、そうじゃなくなっていくのが大企業病ってもんだよ。GoogleはまだまだGoogleなんだ。

Yahoo!やAOLが過去数日分のデータも対象にしているのに対してGoogleは同一セッション内の数分間の行動のみを対象とするというあたりも、性急に解析対象を広げることよりも、実際のユーザーテストを通じて今の検索ユーザーの行動心理からするとこの程度の範囲で区切るのが最適と判別したからこのようにしているのだろうと容易に想像がつく。物事を極論や新奇性に拠って進めていないのだ。

2.0騒ぎのときに一部で盛り上がった(私もモノ書いたりした)行動ターゲティングやリコメンデーションがようやく市場として実体化しつつあるわけだけど、基本的にこの一定のパラダイムの範疇内でモノ考えたり行動したりしてもGoogle&Amazonの手のひらの上なんだっていう現実を、GoogleやAmazonじゃない人間は認識しないといけないと思っている。

個人的に本来はソーシャルグラフのオープン化がパラダイムシフトの方向だと思っていたけど、どうもそれだけに固執していると気づいたら河島英五になりかねないので思考を拡張してモノを考えてみているけど、ぐるっと一周回ってキーはやっぱりデバイスとしての”ケータイ”にあるんだろな、と思い始めたりしている。

※このエントリはVENTURE VIEWブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および VENTURE VIEW編集部の見解・意向を示すものではありません。

上原仁

上原仁

マイネット・ジャパン 代表取締役

1974年滋賀県生まれ。神戸大学経営学部卒業後、1998年NTT入社。光サービスの企画等の後、2001年にNTTのインターネット映像配信事業の立ち上げに参画。2004年NTTレゾナントに転じ、ポータルサイトgooのサービス統括。gooではマーケティング、新事業戦略を担当。Web 2.0関連の執筆・講演多数。2006年7月マイネット・ジャパンを創業し、日本初のソーシャルニュースサイト『newsing(ニューシング)』や無料携帯サイト作成ツール(CMS)の『katy(ケイティ)』を運営。著書に『アルファブロガー』(翔泳社)、『口コミ2.0−正直マーケティングのすすめ』(明日香出版社)。