敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。
有名な孫子の兵法です。
戦略とは、元々、軍事用語でした。
社会情勢を研究し、そこから戦うメリットを探し、敵軍を知り、自軍を知り、戦う場所を決め、戦う部隊の配置、装備を決め、最終的に具体的な戦闘方法を決めます。
これは企業戦略においても同様のことです。
政治、経済、社会、技術などの環境の変化から、世の中で必要とされているニーズが発生します。逆の言い方をすれば、不都合を感じている人がいるともいえるでしょう。世の中が変わるからこそ、そこには様々なニーズが生み出されます。
よく、もう起業してもほとんどビジネスとして先行されているから、今更新しいニーズを満たす事業なんてないよ、、、とおっしゃる方もいらっしゃいますが、世の中はいつも変わっていきます。変わる以上は、必ず新しいニーズが生み出されています。
そして、そこで事業をしてニーズを満たす事で、どのようなベネフィットが顧客に提供でき、企業としても収益につながるのかを明らかにします。
但し、そのニーズを満たそうとしているのは自社だけではありません。当然、競合の存在があります。競合と自社を比べて、何が優位なのかを分析し、その強みを活かしながらも弱みを補完して、競争優位性を導き出します。量産体制なのか、高品質なのか、機能性か、スピードか、低価格なのか、何が競合よりも勝っているのでしょうか。しかも、その優位性が顧客が望むニーズに合致しないと意味はありません。
次は、自社を分析します。自社の強みは何か。先程の競合との比較において強調された優位性だけではなく、人材、財務、立地、ネットワーク、システム、風土など、あらゆる内部環境から、相対的な強みを明らかにします。
ここまで来ますと、企業として戦う場所を決めることになります。それはドメイン(事業領域)を設定した上で、事業のコンセプトを設定します。当然、コンセプトは社会環境と顧客ニーズ、競合との差別化、自社の強みを踏まえて設定する訳になります。コンセプトは、誰に、何を、どのように提供するかを決めることです。
そして、事業コンセプトうを決めたら、戦うために、組織を設計します。ベンチャーとして機動的で且つ、攻撃的な組織。自社の強みが十分に引き出せるかどうかがポイントです。また、システムや営業資料など、売上を作るために必要なツールを準備します。
そして、具体的な準備が終わりましたら、販売促進の計画を作成します。広告は・・・広報は・・・人的販促は・・・プロモーションは・・・、これらを組み合わせて(プロモーションミックス)、一気に売上を作りにいきます。
長々と書きましたが、ここまでが企業戦略です。
そして、最も大切な事は戦略を練ることではなく、戦略を部下に徹底的に周知させることです。自社の戦略を知らない部下よりも、戦略を熟知している部下と一丸となって戦う方が明らかに優位です。
ですから、戦略を社内に浸透させることこそ、最も大切な戦略かも知れません。
1998年株式会社オリエンタルランドに入社。ディズニーテーマリゾートのマーケティングに従事し、年間活動計画立案、予実績管理、顧客分析、集客キャンペーンの推進等で実績。その後、経営コンサルタント、ITベンチャー企業経営企画室長を経て、2006年未来予想株式会社代表取締役COOに就任。マーケティングプロセスから事業機会の発見、成長ストーリーを数値化し、社外への事業計画のPRと社内の業績管理が専門領域。
2008年05月16日 09時35分
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