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私のルーツ:グローバル魂のルーツ

代表取締役
岡島悦子
2007年10月18日 01時13分

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私の実家=岡島家は、50年前、日本で初めてAFSプログラムでアメリカ人高校生の交換留学生のホームステイを受け入れたホストファミリーである。

1954年、AFS日本人一期生として8名の日本人高校生が米国留学。

(AFSホームページ:「AFS日本協会のあゆみ」より)

この日本人留学生達が「ぜひこの体験を多くの人に広めたい」とAFS日本支部を設立。1957年に、はじめてアメリカ人高校生9人を、日本人家庭が受け入れることとなる。当時は、飛行機ではなく、2週間かけて、船で横浜港まで来たとのこと。

それから、50年・・・。

***

ということで、AFS受入れ50周年を記念して、本日、この高校生だったアメリカ人留学生の第一期生とご家族、ホストファミリー、上記の写真にいらっしゃる日本人留学生の第一期生が一同に会するレセプションが開催された。

我が家にホームステイしていたMr. Peter Bellと奥様も来日され出席されるとのことで、父とともに出席した。当時受け入れた祖父母も叔父二人も既に他界してしまっており、当時のピーターさんを知っているのは父のみとなっている。

(左から、私、Peter Bell、父、Karen Bell)

(上の白黒写真の日本人第一期生の皆様)

 

ピーターさんの私への影響

私が生まれたのは、ピーターさんの来日から約10年後。実は、ピーターさん夫妻にお目にかかるのはこれが初めてだった。だが、物心ついてからというもの、折に触れ祖母や父から、ピーターさんが一緒に住んでいた時の話しを聞いていた。

しかも、彼の日本滞在時の日記は、アメリカで出版され、小さい時からその写真を見たり、後に英語で読んでみたりした。現代であれば、ブログに書くといったところだろう。当時高校生だった父はRとLの発音ができないとか(まあ、当たり前だが・・・)、お手伝いのハルさんは働きものだがピーターさんに話かけられると耳まで赤くなっていたとか・・・。

私の祖父は英語が堪能だったが、祖母は殆ど英語は話せなかったらしい。ただ、彼女は凛としたザ・日本人であり趣味人であったため、常に和服を着て、お茶、お花、習字、日本画、鎌倉彫、佐賀錦(和刺繍)、日本料理、など日本文化の良さを伝えた。

その上、ピーターさんに、「あなたは、こうやって縁あって日本との架け橋として選ばれたのだから、世界のために貢献するのがあなたの使命である」と切々と話ししていたらしい。また祖母は肉親を長崎の原爆で亡くしており、その原体験を通じて、ピーターさんには世界平和に貢献して欲しい、といったようなことを伝えたらしい。祖母は、当時の日本人女性には珍しい、非常に主張が明確な人であった。ピーターさんいわく、彼女の発言は、その後のピーターさんの人生にも大きな影響を与えたらしい。

コミュニケーションは、言語能力の高さも重要だが、それ以上に、伝えようとする意思とコンテンツがより重要だと感じさせられる実話である。

その後、ピーターさんはエール大学・プリンストンの大学院で国際関係を専攻し、フォード財団で南米等で活躍、カーター政権下では高官としてインドシナ難民問題の解決、世界最大の国際協力NGOであるCAREの代表を長年勤めて来られた。祖母の影響がどれくらいあったかは別として、開発途上国の人権問題、飢餓救済、紛争解決に大きな貢献をされてこられたとのこと。

残念ながら、ピーターさんがこうした世界的な活躍をされていた時代には、私はなかなかお目にかかることはできなかったわけではあるが、子供心に、「何だかウチの家は、世界と繋がっているらしい・・・」と誇らしく思っていた(今思えば、勝手な妄想であるが・・・)。思えば、こうした勝手な妄想が原動力となって、「いつか海外で勉強したい」「いつか海外で活躍したい」という思いに繋がったような気がしている。

その夢のひとつがかない、私がHarvard Business Schoolに入学した時には、この気丈な祖母はもう他界していたが、代わりにピーターさん夫妻は自分の子供のことのように喜んでくれ、私の卒業式にも来たいと言ってくださったくらいである。

***

人の縁とは、本当に不思議なものである。日本と米国という遠い二つの国にいる二つの家族が、縁あって出会い、50年の時間の流れの中で、相互に影響しあう・・・。50年の時を経て、初めて会った子孫でさえも、お互いをextended familyのように感じられる・・・。

私がglobalとかleadershipという概念にワクワクするルーツは、こういった縁に支えられたものではないかな、ということを強く感じたステキな一夜だった。

久しぶりに、祖父母に感謝。

?プロノバ 代表取締役 岡島悦子
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プロフィール

筑波大学国際関係学類卒業、米国ハーバード大学経営大学院修士課程(MBA)修了。三菱商事にてベンチャーキャピタルファンド投資、IR、事業開発等の業務に従事。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社、国内外の大手企業に対する新規事業開発、企業再生、組織改革等のコンサルティングに従事。2002年、グロービス・グループの経営人材紹介サービス会社であるグロービス・マネジメント・バンク事業の立ち上げに参画。2005年より代表取締役。2007年、独立してプロノバ設立。現在、代表取締役就任。グロービス フェロー。経営共創基盤 アドバイザー。総務省 「ICTベンチャーの人材確保の在り方に関する研究会」委員。内閣府「地域力再生機構研究会」委員。ダボス会議運営の世界経済フォーラムから「Young Global Leader 2007」に選出される。

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