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以前のエントリで、iPhone売れないのではという印象を書いたのですが、色々な方の意見を見ていると拠って立つスタンスの違いを感じることがしばしばです。

僕はケータイユーザになるべく近い立場でモノを考えようとします。また別の方は、PCユーザとしての視点で話します。あるいはインターネットのサービスをよりよいものに進化させたいというような視点もあるかもしれません。そういうスタンスで言うと、僕自身の仮説としてはケータイユーザはiPhoneのようなイノベーションを求めていないだろう、ということになります。

iPhoneのイノベーションを肯定的に捉える人の多くはPCでネットを使いこなしている方々が多いのではないか、という印象を受けます。PCに慣れているとケータイの不便さが際立ちますし、あるいはキャリアなどによる構造上の様々な制限に違和感を感じることもあるでしょう。そうしたものを解決することが期待できるイノベーションとしてのiPhone、という捉え方をされているのかな、という印象です。もしくは極端な言い方をすればネット端末としてPCの方がケータイより優れている、というスタンスと言ってもいいかもしれません。

ケータイの未来像はPCにどんどん近付いていくという描き方をされているケースを時々見かけますが、ひょっとすると似たスタンスなのかもしれない、とも思います。

僕が違和感を感じるのはこの辺りの点でして、ケータイの未来像は決してPCに近付かない(近づけるべきでない)と思いますし、優劣があるようなものでもないと思っています。少なくともケータイユーザはそういう風には思っていないでしょう。iPhoneは、ケータイユーザに近いスタンスで作られたものであるという印象を受けないという点で、あまり売れるものにはならないというのが僕の意見です。

ケータイインターネット利用の現状は、これまで中心とされていたケータイをメインのネット端末として使うユーザに加え、PCをメインのネット端末としていたユーザがケータイに移行してきているという状況と僕は見ています。最終的にこれがどこに行くのか、しばらくは定まらない期間が続くと思いますが、プライベートなネット利用はその大半がケータイに移行するだろうと見込んでいます。その際にはおそらく、ケータイユーザとしてのスタンスを基盤とし、そこにPCユーザの風味を加えたようなサービスや製品が受け入れられるのではないか・・・?というのが今の僕の見立てです。ゆめみとしては、その辺りを見据えたモノ作りを考えていきます。

※このエントリはVENTURE VIEWブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および VENTURE VIEW編集部の見解・意向を示すものではありません。

深田浩嗣

深田浩嗣

ゆめみ 代表取締役社長

京都大学大学院情報学研究科在学中の2000年1月、現取締役会長の片岡俊行、技術担当取締役中田稔と共にゆめみを設立。ユーザー視点でのモバイル向けサービスを中心に、技術力を駆使してモバイルECシステム、メールの配信システム、モバイルSNSシステムなど、モバイルコンテンツを支えるソリューションの企画・開発・運営・コンサルティングを手がける。 2005年11月より自社サービス「Sweet」の展開に力をいれ、コミュニケーションプラットフォーム作りを目指す。 2005年4月、代表取締役社長に就任。