未来予想 代表取締役COO 庄子素史
ターンアラウンドマネージャーというと、産業再生機構を思い出しますが、ベンチャー企業にはターンアラウンドマネージャーは必要ないのでしょうか。
主に事業再生というと、社会的意義の高い事業や従業員や地域社会、業界への影響度の高い企業のみが救済され、名もない中小企業は誰にも支援されずに倒産しているイメージがあります。
確かに全ての企業の再生を試みることは出来ませんが、特にFCF(フリーキャッシュフロー)の少ないベンチャー企業の再生は至難の業です。業績の悪化から再生計画までの時間時期が短すぎることもありますが、そもそも売上がたっていない、利益が出ていないという状況が通常のアーリーステージの場合、どのタイミングでターンアラウンドに取り掛かるべきかの判断が付き難いという理由もあります。
また、負債発生率の低いベンチャー企業ですから、財務リストラ計画の手段は限定されてしまいます。どちらかというと、主軸以外の事業で価値のある事業を売却すること、経費を最小限に抑制しながら経営陣と組織の再構築をすること、事業戦略を見直し支援してくれるスポンサーを探すこと、そして社員のモチベーションを向上させるためにリーダーシップを発揮することの4つがベンチャーのターンアラウンドには必要になります。
そして経営責任、株主責任を明確にするため、資本政策を見直しいたします。スポンサーが入りやすい状況を既存経営陣と株主が譲歩することで作り出す訳です。
産業再生機構のターンアラウンドマネージャーは、どちらかというと遊休資産の売却、債権処理、リストラクチャリングを得意とする金融マンが多かった訳ですが、ベンチャーの再生には成長させるまでの責任が付いてきますので、強靭な精神力に支えられたリーダーシップが最も必要なのではないでしょうか。
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