A CNET SITE CNET Japan

2008年10月 1日 17時53分

新公式:儲かるWebサービス≒はてブされにくいサービス

村上福之 株式会社クレイジーワークス 代表取締役総裁 村上福之

ここ数年、携帯業界とPCのネットの業界をいったり来たりして思ったのは、

初速で儲かるWebサービス≒はてブされにくいサービス

という公式が成り立つんじゃないかと思ってます。そして、その必要性が今後、高くなるんじゃないかと思っています。

  • 利益率の高いネットサービスの条件:
    • 営業コストがかからない。
    • 物理的な在庫を持たない。(広告・デジタルコンテンツなど。)
  • はてなユーザー
    • ネットのリテラシーが高い。
    • サービスはタダだと思っている。特にデジタルコンテンツ無料と思っている。「着うた」「アバター」はまず買わない。
    • ネットでいろいろやってタダや格安になるなら、やってしまう。
    • 広告:アクティブユーザーの多くは男性で、購入するものは利益率はそんなに高くない商材なので、広告予算があまり取れない商材が多い。デジタルガジェットなどがそう。こういう人たちで、いちばん取れるのは技術者求人。
  • ネットでお金を払ってくれる非ネット系な人たち
    • ネットのリテラシーはさほど高くない。
    • 有用なサービスなら相応のお金を払う。「着うた」などのデジタルコンテンツでもお金を払う。
    • ネットで面倒くさいことに時間とられる位ならカネを払う。ヤフオクに張り付いている暇は普通の人にはない。
    • 広告:女性のネットユーザーが購入するコスメ・ダイエット商品などは利益率が高く、広告単価も高い。

Webサービスを作っていく中でニコニコや「はてな」を見ているようなユーザーをターゲットにすると「ネット」という時点で無料にしないといけないという呪縛があるような気がしてなりません。彼らをターゲットにすると運営費の割りに実入りが少なくなるような気がしてなりません。

僕自身、ロケットスタートというWebサービスの会社に参加して、ヒットしているサービスがあれば必ず儲かるというわけではないということが身をもってわかりました(損はしてないけどね。)。ビジネスモデルを確立したりするスキルがないだけなのかもしれないけどね。もちろん、儲からないから無駄ということではなく、社会貢献になったり、会社のPRになったり、何かのビジネスのトリガーになったりもしますが、利益を叩き出すというファクターにはならないと思っています。

今後、景気が悪くなるのは目に見えています。モロに影響を受けるのは広告予算です。購買率の悪いネットジャンキーがたちが叩き出したページビューのグラフを持って単価の高い広告をとってくるのは難しくなり、ユーザーからお金を取っていく比重もある程度増やす必要があります。そうなると、ますます非はてな系サービスを目指す必要があると思っています。

 

※このエントリはVENTURE VIEWブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および VENTURE VIEW編集部の見解・意向を示すものではありません。

村上福之

村上福之

株式会社クレイジーワークス 代表取締役総裁

1975年大阪生まれ。関西の家電メーカーにて、プリンタドライバ(MacOS/Windows)、コンパイラ、画像圧縮エンジン、組み込み系ドライバー開発を行った後、デジカメ開発や SDカードのドライバ開発に従事する。退職後、オーストラリアを放浪中にWebデータベース開発を受託し、Webプログラミングを独学で学ぶ。SD関連の業績が認められオーストラリア政府より永住権を授与。帰国後、フリーのエンジニアとして、PDA向けのアプリケーション開発に従事。その後、Yahoo!コンテンツストア向けマンガ閲覧ソフトウェアの開発を受託。2GBのSDカードに16時間の動画を高画質のまま圧縮する独自の携帯電話向け動画コーデックを大阪梅田のマンガ喫茶「メディアカフェポパイ」で開発し、そのソリューションが経済産業省主催のビジネスプランコンテスト「ドリームゲートグランプリ」で国内2位のビジネスプランとして認められる。現在、株式会社クレイジーワークス代表取締役総裁。オーストラリア技術独立永住権保持者。オーストラリアコンピュータ協会アプリケーションアナリスト。国際会計資格アカウンタビリークラス。Sun MicroSystems公認デベロッパー(SJC-P/SJC-WC)、Linux Professional Institute。株式会社ロケットスタート取締役や日本メディカル株式会社取締役CTOなども兼任。組み込みプログラミングから、Windowsアプリ/ドライバ、Webシステム、携帯アプリまでこなす。好きな言葉は「C言語は世界を救う」。