株式会社クレイジーワークス 代表取締役ワーキングプア 村上福之
Google携帯の発表にがっかりしました。本当にがっかりしました。なんだ、普通のLinux携帯ですか。そうですか。面白くない。Googleなら、フルスクラッチでSymbianに勝るケータイOSでも書いてくれるのかと思っていたのですが、案外普通でがっかりでした。最初のエヴァボードはクアルコム系ということは、ARM系Linuxがベースですか。そうですか。
ぼくは、個人的な開発経験から、Linuxは、「ユーザーサイドからみて」携帯電話に向くOSとは思ってないです。ソフトウェア開発サイドから見れば、膨大な資産を使えるとか、コストが安いとかありますが、ユーザーサイドのメリットは薄いと思っています。ケータイのようにハードウェアスペックを食う割りに電源制御のクオリティを求められるという矛盾した用件を満たすには、それなりに特化したOSの方がいいと思ってます。
やはり、ベタなモノリシックカーネルで、リアルタイム性もタスク管理も完璧ではないように思います。シンビアンのように携帯のためのOSは、開発は困難ですが、ユーザにとって、電池の持ちがよく、そこそこ快適な製品ができるように思います。(ぼくのNokia E61はよく落ちるけど、カーネルのせいではないらしい。)ただ、Symbianでアプリを作ってみるとわかりますが、非常にコードが特殊で、人種を選ぶのは否めないです。そこにはPOSIXのような美しさはありません。
初めて組み込みLinuxの製品開発に関わったときは、驚きと衝撃で仕事に関係なく、家に全然帰らなかった記憶があります。いろんなコードをコンパイルし、デバイス上で実行させて趣味に走っていました。開発者から見ればものすごく楽しいオモチャでした。しかし、それは消費者にとって、いい商品かというと難しいです。
しかし、実際、商品開発を行うと、いつもわけのわからない難題がたくさん出てきました。家電製品で求められるサクサク感を確保しにくかったり、タスク管理が他の組み込みOSほど、完璧ではないです。所詮、PCのOSです。家電のOSとはまったく違うのです。なんか、どうしてももっさり感がつきまとっていたように思います。
具体的な例を言うと、動画再生などのようなハードウェアを使った重いタスクを動かすと、他のタスクが反応がめちゃくちゃ悪くなったり(実際は、リングバッファにデータ送って、DSPに送っているだけなんですが)、元がフラットなカーネルのせいなのか?変に電池を食ったりしたような記憶があります。われわれのコードがへぼかったからかもしれませんが。
また、GPLな部分のコードをいじってしまうと公開しないといけないという諸刃の剣もあったりします。ちなみにNECはGPLのためケータイのソースをきっちり公開しています。メーカーとして、コードを外に出すのはうれしいことではないと思いますし、GPLは特許に対するスタンスが判例上、明確でなく、メーカーにとっても、難しいところです。
ぼくは、非Linux系で、Symbianのような難解さの無いOSでも作ってくれるのかと思っていましたが、普通すぎてがっかりしました。
#もしかすると、Googleケータイに賛同しないと、その会社のWebページはGoogle八分になってしまうのかもしれません。
酔った勢いで書いた文章なので、気にしないでください。なんか、世間で騒がれているものに対してネガティブな意見を述べようキャンペーンなのです。
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