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前回の『投資家コンファレンス:VCセッション』について補足を。

欧州ではVCはかなり厳しい状況である。一方、米国では依然として活気がある。共通しているのは、top tierのベンチャーキャピタリスト/会社に金もよい案件も集中しているということ。逆に言えば、差が大きくついている。
投資家から人気のあるVCは、あっと言う間に金が集まる。既存のLP(投資家)だけで売り切れだから、その輪に入っていないLPはカヤの外。かつて米国のトップVCにLPで参加できた日本の大企業があったが、後任が出資をやめてしまったので、いまとなってはお願いしても入れてもらえないとか。
案件も、credibilityやブランドの面で、一流のVCによいものが集中する傾向が強い。前職のGeneral Atlanticも、たとえばIPO前にIR的な意味(よい株価になる)も兼ねて、出資を依頼されたこともある。early stageでも、顧客や取引先との関係によい影響を及ぼすのである。

これが、日本ではまだあまり見られない。LPは主に過去の実績や親会社グループの看板で判断しがちである(稟議もあげやすい)。ベンチャーは事業会社を株主とすることで信用を高めようとする傾向がある。
ここから日本のVC界とそれを取り巻くLP、ベンチャー企業が、どういう発展をしていくか、とても興味深い。と同時に、よい方向に向かわせるよう働きかけたいものである。

※このエントリはVENTURE VIEWブロガーにより投稿されたものです。シーネットネットワークスジャパン および VENTURE VIEW編集部の見解・意向を示すものではありません。

本荘修二

本荘修二

本荘事務所 代表

東京大学工学部卒業、ペンシルベニア大学経営学修士、早稲田大学学術博士。ボストン・コンサルティング・グループ、米Computer Sciences Corp.、CSK(会長付・グループ戦略室マネジャー)を経て、本荘事務所代表に就任。新事業コンサルティングを手がける。また、NetService Ventures Groupアドバイザー、広域渋谷圏クリエイターマッチングLLP代表、一柳アソシエイツ・レジスタードパートナーを務める。埼玉大学客員助教授、経済産業省・産業構造審議会情報サービス・ソフトウェア小委員会委員でもある。